今から約40年前頃。
年齢でいうと18歳から21歳ころの話。
高校時代から音楽ばっかりやっていて、
中学時代の仲間とロックバンド、
高校ではフォークソング部。
2足の草鞋といった感じで音楽漬けでした。
ホントに時間が無限にあった日々。
で、いわゆるコンサートもたくさんやってきましたが、
(まだライブってあまり言わない時代だったな)
家では一人多重録音で自分の歌などを
レコーディング(!)と称し、
それらをまとめてはアルバム(!)と称して、
カセットテープを作っていたのです。
バンド構成ではなく、アコースティックギターのみの
多重録音だったのですけどね。
自分で作詞/作曲したオリジナル曲はもちろん、
友達が書いた詞に曲もつけたし、
作品のクオリティはともかく(^^;)、
山のようにオリジナル曲を書いていました。
そんな多重録音ざんまいの頃でしたが、
高校時代の部活で後輩の女の子バンドに
やはりオリジナル曲を書く子がいて、
もちろんその時は(!)彼女ではなかったのですが、
「君のアルバムを作ろう」と
プロデューサーまがいのことを買って出たのです。
いやあ、プロデューサーっつったって、
イントロやらアウトロやらを含めた多少のアレンジをして、
ギターを弾いて、コーラスして、って程度です。
その子のオリジナルにワタシが1、2曲書いて、
友人の一人にもギターを手伝わせてね。
で、完成したテープ、もといアルバム(!)があるのです。
そう、ちょうど1980年から81年頃のことでした。
その子だって、ただの素人。
書く詞や曲も多少は似かよったところもあるし、
ズバ抜けていい曲があったわけでもありません(ゴメン)。
でも、40年を経てもたまに聞いています。
もちろん、自分のアルバム(!)も聞いているのですけど、
自分が黒子に徹して他人の曲を演奏していることに
ものすごく感慨深くなるのです。
自分のアルバムだと、
ギターや歌を失敗している部分ばかり気になり、
半ば自己嫌悪にも陥るし、逆に自己満足ばかりなのですけど、
その子のために一生懸命ギターを弾いたり、
どんなものにしようか考えて過ごしたあの時間、
そしてその子と作り上げた作品。
とっても愛しいものに感じてくるのです。
カセットテープからMDにコピーして、
さらにMDからPCへのコピーでデジタル化して、
今やMP3ウォークマンで聞いているわけです。
いったい、あの子は今でも聞くことあるのだろうか。
まさか、ワタシが今でも聞いているなんて思わないだろうなあ。
もし、逢えるならあの頃の話をしたり、
アルバムの中の曲を一緒に演奏したりしてみたいなあ。
ちなみにその子も来年還暦になるはずです、元気でいたら。
引野明美さん、お元気なのでしょうか。
オレは今でも「すとらいぷ」聞いてるぞー(^_^)v
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