砂蜥蜴と空鴉

ひきこもり はじめました

♯7 個性的な町

2004年03月27日 | ログ
ある所に旅人がいた

旅人は長旅で疲れていたので町の人に水を求めた

すると町の人は「クルックードゥ!!」と言い去っていった

旅人は驚いた

仕方なく別の人に水を求めると「ウガハハハ?」と言い去っていった

旅人は自分の地図を確かめたが間違いなく自分の使っている言葉で会話できる地域だった

しかし幾度町の人に声を掛けても彼らをそれぞれに奇怪な声を上げて去っていった

旅人は疲れて木の下に寝転がってしまった

「お若いの。大分参っているようだね」

上から声がした 梟の声だ

「こんにちはお爺さん。この町は一体どうなっているんですか?」

梟は答えた

「やはり知らないようだね。ここは【個性的な町】誰もが日々個性を追求し個性的な行動を美徳とする町さ」

オタクだからこそ女の子をまもります宣言

2004年03月27日 | ログ


オタクだからこそ女の子をまもります宣言


空鴉:また微妙なネタを拾って来ましたね

蜥蜴:まぁオタク云々の議論は正直興味ないけどね

空鴉:・・・・何で紹介するんですか

蜥蜴:別に私はオタクについて語りたいわけじゃないの。今は。

空鴉:その内語るんですか・・・・

蜥蜴:注目したのは「問題への姿勢」ね

空鴉:姿勢ですか?

蜥蜴:そう姿勢。この手の議論は大体

   「ゲームをやって犯罪者になったのかたまたま犯罪者がゲームをやったのか」

   「少数の悪の為にオタク全体が偏見を持たれるのは不快だ」

空鴉:前者は鶏と卵の話ですし後者は感想に過ぎず結局何も変わりませんね

蜥蜴:そう。そういった視点から一歩踏み出して自分たちがどう動くことで状況を変えようって動きがいいなと思ったの

空鴉:そうですねー

蜥蜴:まぁ逆に守ろうしてるの勘違いされて逮捕とかされそうだけど

空鴉:・・・・ありそう

♯6 空の化石

2004年03月27日 | ログ

課外授業は化石の発掘だった

各班で一つ空の化石見つけて酸につける

僕らのようなガキでも簡単に出来る簡単な作業だ

水の化石や火の化石ならもっと専門的な知識がいるんだろうけど空の化石にはその必要はない

何せどこを掘ったって空の化石は必ず見つかるのだから

当然だ。かつて空が無かった場所などない

海の化石探しがしたかったなぁ・・・・

そう思いながら僕はスコップ片手に化石探しを開始した

♯5 落ちてきた空

2004年03月27日 | ログ
明日、空が死ぬ

科学者の導き出した結論はあまり冗談めいていて、本当だった

不思議とパニックにはならなかった

誰だって死ぬ 何だって壊れる

それは当たり前のことだ

だが・・・・空の大きさがそれを忘れさせた

そう納得すると逃げようとか そういう思考はストップしてしまった

腕時計を見た 11時25分

あときっかり22時間と5分後に空が落ちてくる

小学校のとき「世界滅亡まであと一日、あなたはどうする?」

そんな問いかけに自分は何て答えたんだっけか

思い出そうとしながら瞳を閉じた

♯4 ペットボトルクエスト

2004年03月27日 | ログ
夢を見た

ペットボトルが世界を救おうとする夢だ

・・・・馬鹿らしい

今時ヒロイックサーガを夢で見れる大学生なぞ絶滅危惧種だ

更に主人公が端正な美少年でも劇画風の戦士でもなくペットボトルなのだから

だが現実として俺は夢を見た

1.5リットルの容器が世界を救おうとする夢を

・・・・ペットボトルは悲しいほど弱かった

四人の旅立った仲間の内二人が最初の町に着く前にカラスにつつかれて死んだ

俺は傍観者の視点でそれを悲しんだ

目の前の惨劇は所詮容器の崩壊に過ぎないのだけれど

世界の平和を熱く語っている彼らの死は確かに悲しかったのだ

残った二人のペットボトルは町に入った

彼らはペットボトルの神父に二つの死体を手厚く葬ってもらい

それからまた歩き始めた

・・・・・・

・・・・・・

・・・・・・



・・・・・・・・・・・ここで俺は目覚めた

当然後の展開は分からない

下らない

そう、下らない夢だった

だが下らないことほど気になるものだ

俺は友達に電話で代返を頼み

冷蔵庫から出した四本のペットボトルを枕元に置き

冒険を再開すべく二度寝にとりかかった

幕間 ブログのコメントについて

2004年03月27日 | ログ
蜥蜴:連続更新の間に適当に雑談

空鴉:で、コメントの話ですか

蜥蜴:まぁまだ三つしか貰ったことなくて一回しかコメントしてないサイトが言うのも何だけどね

空鴉:分かってるなら口を塞げばいいのに

蜥蜴:今、バグですよ!@gooを見てて書きたくなったんだよ

空鴉:失礼な事言いませんよね?

蜥蜴:・・・・やや違う意見ではあるかもしれない

空鴉:「ブロ友」についてですか?

蜥蜴:うん。別にそれに反対って訳じゃなくてね。ただ自分とは考えが違うなって

空鴉:貴方の考えはどうなんです?

蜥蜴:大袈裟なモノじゃないけど・・・・テキストサイト見てた人間としてはどうしてもこのシステムが「馴れ合い」に見えるんだよね

空鴉:馴れ合いじゃなくてコミニケーションですよ

蜥蜴:上手く言ってるときはね

空鴉:どういうことです?

蜥蜴:システムが機能している時は健全な関係を保てるけどこれがアクセス稼ぎの主な手段になると適当なコメントを書き逃げする輩が出てくると思うのよ

空鴉:我々の中の人がgooの簡単HPにいた時の現象ですか?

蜥蜴:そう。ログ残すのにスプリクト組んだりとか明らかにコンテンツ見てない書き込みとか。正直悲しいじゃない

空鴉:うーん・・・・たしかにそうですね

蜥蜴:まぁ・・・・そうなってから考えればいいか。今の所コメントがつくこと自体少なそうだし

空鴉:上位サイトでもコメントがつくのは少ないですからねー

蜥蜴:ま。適当に喋ってみただけなので非難があればコメントにてどーぞ。すぐ謝ります。

空鴉:ところでトラックバックって何なんでしょうね?

蜥蜴:・・・・・・・・・さぁ?

♯3 リサイクル

2004年03月27日 | ログ
誰もがリサイクルに怯えている

当然だ 誰だって死にたくない

・・・・

息が苦しい 身体中の泥が抜けていく

もう長くないのかもしれない

だが リサイクルだけは嫌だ

自らの身体がバラバラに分解され








そして











そして魚になる あの世界で一番醜い生き物に

それだけは・・・・絶対に嫌だ

俺達は確かに人間より醜いかもしれない

だが俺たちは生きている 心を持っているんだ

死にたくない 死にたくない

半分ほど泥は抜け落ちた だが後を追われる心配はないだろう

乾いた大地は簡単に泥の水分を蒸発させていく

死にたくない 死にたくない

それだけを考え泥男は西へ向かった

♯2 泥の国

2004年03月27日 | ログ
泥の国

考古学者の間でそう囁かれる場所がある

地図の上では何の変哲もない島国

しかしそこから見つかったのは世にも奇妙な遺跡だった

その遺跡は泥に呑まれていた

津波や地殻変動によるものではない

この島の全ての場所が泥に覆われていたのだ

丘も森も神殿も家も墓場も

全てが泥を被り 包まれていた

その理由は未だ謎のままである


「泥の国と機械文明」

♯1 腐魚

2004年03月27日 | ログ
腐魚の一生は注射器の針から始まる

そこから血液へと至りまず心臓に巣食う

心の中心で腐魚は眠りゆっくりと成長する

人は容易くの宿木を赦し身体の毒を腐魚に与える



そして三日


腐魚は身体から摘出され人々は健全な心を取り戻す

濁った心の中でしか生きられない腐魚は試験管の中で激しく悶え

泥になって死んでいく