9月10日は私のソロライブ。同日、某ブルーグラス系お笑いバンドの大阪でのライブが久しぶりにアナザードリームであって、しかも昼間のライブなので、身内の応援が望めないことは初めからわかっていました。さらに、神戸では伝説のバンド、Bluegrass45が渡米前のライブを実施されてたり、アビリーンではナターシャ大会、ああ、もうあかん。せっかく初めてトリオで演奏するのに、集客が全然できへんし・・・と悲しくなりながら電車に乗りました。ライブ開始は15時だけど、最後のリハをやるのにお昼には集合、となっていたのです。
階段が長い・・・。
また、夏が戻ってきたかのように暑い日でした。汗だくで到着、すぐにリハです。
今回は2セット目を3人で演奏します。全7曲、前の週に練習した録音を聴きながら、家で構成とかタイミングとかをおさらいしてたのですが、いざ合わせてみると案外覚えていました。(他の方の基準とは違いすぎるかも、ですけど。)もう少し歌詞が入ってると良かったなあと終わってから思いましたが、構成も歌詞カードに書き込んでたので、結局見てただろうな。あっという間にリハの時間は過ぎて、お客さまが入って来られます。思わぬお客さまの姿に、驚いたり感激したり。
客席撮っちゃった。ドブロ弾きさんのバンドの方とご家族、何度も来てくださってるお客さまも。
中学の同級生と皆勤賞のお客さまとアビリーンと掛け持ちのお客さまと「元町には、いっぱい行くやろうと思ったからこっちに来た」とおっしゃる先輩と。
大好きなご夫妻と、二度目に来てくださった方。
撮った時には間に合わなかったけど、バンジョーのレジェンドも来てくださいました。なんかなあ・・・嬉しい、けど緊張する。困った精神状態です。
最初のセットはいつもどおりのソロ。今回は、他で気を使いたくなかったので、日本語は減らして、比較的ブルーグラス寄りで慣れている曲をメインに持ってきました。9月のうた、Septemberは途中で転調することが分かって諦めました。セットリストです。
Kentucky Waltz
Can't You Hear Me Calling
ビル・モンロー月間を意識した2曲から始めました。
Cannon Ball Blues
カーターファミリーのこの曲はソロでは常連曲
時には昔の話を
加藤登紀子さんがアニメ『紅の豚』で歌ったうた。末っ子のリクエストで歌い始めました。終わったあとの反省会?の時、次回3人のセットでこれができるかも、という話になりました。
Bury Me Under The Weeping Willow
この曲も常連曲です。有名曲ですし。
Appalachian Lullaby
ニコレットのアルバムにも入っていたこの曲は、末っ子が生まれた時プレゼントされたCDに入っていて、よく聴いた曲、大好きな子守唄です。
Aragon Mill
サイ・カーンの景色がみえるような曲、これはホワイトシスターズ時代、ky子ちゃんが歌っていました。
Working Girl Blues
大好きなHazelの歌です、これも次回の候補曲となりました。
The End Of The World
スキーター・デイビスで覚えた歌ですが、ソロでは随分長く歌っています。
そして、1stセット最後は Green Rolling Hills
これもずっと昔から歌い続けている大好きな歌。
あまり動揺せずにできたかなあ、いや、やっぱり焦ってたかな。
写真はお客さまからいただきました。Y美さん、ありがとう。
さて、いよいよトリオで演奏する2ndセットです。
最初はIn Tall Buildings、どの曲も好きでずっと歌ってるうたばかりだけど、しょっぱなはちょっと安心したいな、と思ってこの曲にしました。セットリスト作るの、今回ほど悩んだ回はありませんでした。
トリオの写真はお客様で来てくれてた同級生の、せきはんことH野さんにカメラを預けて撮ってもらいました。せきはん、ありがとうね。
2曲目はLast In Love、イーグルスのグレン・フライとJDサウザーの共作で、色んな人がレパートリーにしてるけど、私はニコレットで覚えました。ソロのごく初期から歌っています。実はデイジーヒルでもやってたのです。
ドブロを弾いていただいたI瀬さん。奥さまとはフェスや色んなイベントで親しくなって、おしゃべりするようになりましたが、ダーリンとは飲み会の席位でしかお話したことがなく、ほぼ初対面状態でした。でも練習の時、色々世間話もできて、ちょっと距離が縮まったかな。
ベースはI平さん。うちの大学と交流のあったD大のOBで、学生時代からあちこちでご一緒していました。亡くなったバンジョーのJちゃんとも親しくされてたので、大人になってからもちょこちょこお会いしてたけど、ご挨拶をする位でした。こちらも飲みながらの世間話で、距離が縮まっていたら嬉しいです。あ、I平さんは5弦ベースです。
ご一緒するお二人に声をかけて話をまとめる、プロデューサーの役割をしてくださったのは、壱服庵主、T本さんです。ソロで歌う人のバックをやってみないか、と誘ってくださったのです。
3曲目はWild Mountainside、今回の曲の中では一番新しいレパです。大好きなエディ・リーダーの曲。彼女の曲も歌いたいものがいっぱいあります。
4曲目はBlueberry Hill、スタンダードと言っていいのでしょうか、ファッツ・ドミノが歌ってヒットした曲です。たくさんカバーされてるけど、私は美空ひばりさんで覚えました。この曲は、お二人は難しくなかったと言われてましたが、私には一番の難関でした。あまりに難関過ぎて、先月はできませんでした。でも、これも好きな曲で、お客さまでこれが聴きたい、と言ってくださる方もあるので、大事に歌っていきたいと思っています。
こっちのふたり
あっちのふたり、私、両方入ってラッキー。
5曲目、AllelujahはマークEネヴィンという人が作った歌ですが、先述のエディ・リーダーがバンド時代に歌ってちょっとヒットした曲です。ドラマチックな歌でとても長いので、ひとりでやってる時は構成も日によって違ったりしちゃってたのですが、この度はきちんと決めてやることの大切さを学びました。
6曲目、Across The Great Devide
10月に来日するキャシー・キアボラのアルバムに入っていますが、元はフォークシンガーで早くに亡くなったケイト・ウルフの作品です。淡々と、でも心に染みる歌い方のケイトのバージョンとは違って、個性的なナンシ・グリフィスのバージョン、そしてキャシーのバージョン、それぞれすてきですが、目標はやっぱり作った人のように歌うことかなあ。まだ遠いですし、地味になっちゃうので歌いまわしはキャシーのが入ってます。いつか私のスタイルで歌えるようになりたいです。
そして最後7曲目は、これも大好きな歌、30年経ってようやく歌えるようになった、My Town。カナダのシンガーソングライター姉妹、ケイト&アンナの曲です。
だいぶ舞い上がってたので、MCもとっちらかってたと思いますが、なんとか終わってギターを置く暇もなくたくさんの拍手をいただきました。実は事前に予定してた曲は7曲のみ。当日、もしアンコール頂いたらどうしようかな、と思って、多分これやったらぶっつけでも合わせてくれはるんちゃうかな?客席も巻き込んじゃえ、と思って I Believe In Musicを持って行きました。
リハの時に、T本さんから、「アンコールどないする?」と聞かれたので、「一応、これ持ってきたんですけど。」と言うと、即座にI平さんが、ベースソロを弾いてくださいました。ほらね、あの頃この曲も流行ってたもん。ベーシスト(しかも同世代)はみんなこっそり練習してはったはず。I瀬さんはちょっと年齢が下なので、ゴリ押しして申し訳なかったのですが、無事アンコールも歌いました。ちょっと歌詞噛んだけど。
また3人でやってね、というお言葉もいただいて、かなり気を良くしてしまいました。お店に残って反省会という名の飲み会、T本さん、ワインごちそうさまでした。次の機会がありそうなので、今度はもっと練習して足を引っ張らないようにしなくちゃ、と思ってます。
これまで、バンドを組んだことは何度かあるし、イベント用のユニットを作ったこともありましたが、メンバーをセッティングしてもらったというのは初めての経験です。音を合わせて行く、一緒に音を作っていく、という貴重な体験ができて本当に良かったと思います。
ソロはしんどいし怖いけど、逆に言うと全て自己責任です。失敗したら一人で落ち込めばいい。多少間違っても、自分で収支を合わせてしまえばいい。でも、複数の人と合わせる場合はそうはいきません。身内とやっているユニットや、もう何年も一緒にやってるバンドメンバーにならズケズケ言うことも、初めて合わせる人相手なら、ちゃんと伝えられないかもしれない。でも伝えないといけないんですよね、そうしなきゃ音楽は作れない。そうか~、改めて単純な、でも大切なことが見えた気がしました。
実は、早速次回が楽しみになっている私でした。
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デイジーヒルようこ
石平祐二
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