ひな菊の丘から

驚くべき17才を聴きに

17才マンドリン弾き、テオ君に驚いてからまだ日も浅いのに、またもや驚いてしまった夜だった。ピーター・バラカンさんのFMラジオで情報を得て、youtubeをいっぱい聴いていた相方が予約をしていた。その時は、どうも予約状況が良くなくて、入りが悪いのかな、と心配していたのだが。

なんと、大入り札留めだったらしい。しかも、開場時間を過ぎて到着したにもかかわらず、階段は一番下まで列ができていた。相方は数時間前に立ち飲みで別れたKがさんが無事到着しているのを見て安堵していた。(もしかしたら途中で倒れてるか、家に帰ってるかもしれん、と心配してたのだ。)

これからのライブの予定もおもしろそうやけど、ちょっとスケジュールが合いそうにないな。

待ってる間ヒマやったので、かつてここにあった伝説のディスコ、Palmsのポスターを撮ってみた。

演者さんたちの会場入りは午後3時の予定だったのに、急遽ラジオの収録が入り、彼らが到着したのは5時15分だったそう。そのラジオ(FM COCOLOだったらしい)を聴いてた人たちが、何人も、凄く良かった、間に合えば行きたかった、と言われていたのを後でSNSで知った。私たちが並んでいる間に、彼らが降りてきて、どこへ行くのか外に向かっていた。食べ物探して出かけた感じやったけど、もうライブの開始まで1時間切ってるよ。一番のお目当て、ノラちゃんも妹と思しき女の子と外に出ていた。

階段を汗をかきながら往復していた店主M田さんによると、この日は完全に満席で、ぎゅうぎゅう詰めですけどご容赦ください、とのことだった。割と前の方の席は確保できたので、ほっとしていたが、目の前の席は移動がしにくく、ここはイヤやな、と思ったのだった。ところが、その席に後になってやってきて座ったのは、なんと岡町シスターズ姉だった。細くて華奢だから邪魔にならない人で良かった、とちょっと胸をなでおろした。

カメラではなくスマホで、しかも前の人たちの隙間からの写真。でも雰囲気は出てると思う。まずはNora Brownソロのステージ。

バンジョー2本とギターを持ち替えて弾く、うたう。その姿があまりにもナチュラルで、まるで身体からバンジョーが生えてるみたいだった。ブルックリンに住む都会の子のはずなのに、古き良きアメリカを彷彿させる、素朴な雰囲気、ほんとに17才なの?って思うような深いうた。バンジョーの弾き方も、クローハンマーだけじゃなく、なんと表現するのか知らないけど色んな形で弾いていた。

2曲目で、ドック・ワトソンの曲です、とMy Long Journeyを歌い始めた時、思わずナオコ姉さんと顔を見合わせた。うちのレパでもあるので。そうか、こんな風に歌うのか、と聴いていた。ギターではCopper Kettleを歌っていた。色々MCで説明してくれたのだが、なかなか聞き取れなかった。

私はバンジョー持ってるだけだが、yukiさんなんかは、「私、もう40年以上バンジョー弾いてるのに、この子はまだ17年しか生きてないのになんでこんな風に弾けるんやろ」と驚嘆していた。もっと幼い頃は完全にクローハンマーでうたも伝統を踏襲する、って感じだった(youtubeでちょっと聴いたくらいだが。)のが、もう彼女の世界ができて、どんどん拡がっている感じ。

休憩の後、このデュオ。横浜のジャグフェスにも出演しているので、SNSで色々写真や感想も上がっていた。Fatboy Willson & Old Viejo Bonesというデュオで、fatboyの名前から、当然左のおっちゃんのことやろう、と思っていたら、ジム・クエスキンの姪だという、これはどういうこと?なんて書き込みも見た。

MCでOld Viejo Bones(viejoはスペイン語で年寄り、という意味で、彼の名前は古い古い骨、だとご本人からこれも説明があった。)が言ったのは「Fatboyというのは、すごい、とかすばらしいという意味」(だと解釈したけど合ってるかな?)らしい。

MCではメンフィス・ミニーの名前とかスリーピージョンの名前とかが出てきた、が基礎知識がないので曲名はわからない。オリジナルもあった。

fatboyことSamoa Wilsonはすばらしいsingerだった。聴いていてひたすら気持ちいい声、歌っている時の表情もすてきだった。

Viejoは、メキシコとキューバ?のハーフだと言ってたかな。スペイン語のうたもいくつかあった。肩から斜めがけのハーモニカケースがかわいい。彼はカリフォルニアの小さな町の農場に住んでいるそうだ。

ツアーのバンダナの宣伝もしてた。しまった、買おうと思って忘れてた・・・。

マイクのセッティングを調える青年は、1stではカメラを手にあちこちで激写していた。前髪がリーゼントみたいに伸びてたけど固めてはなかったな。

ノラが加わって3人で。カーターファミリーのSingle Girl,Married Girlは嬉しかったな。

今回のツアーのために3人が集まったのだろうが、ハーモニーもきれいに揃っていた。ノラはソロで演奏する時も、トリオの時も、目をつぶっていることが多かったので、これは貴重な1枚かも。

この低い位置でウクレレと歌を両方録る優秀なマイク。マイクもすごいけど彼女の声量もハンパない。

Samoaは来日が3度目だと言ってたが、最初は伯父のジム・クエスキンと一緒に来たそうで、その時難波のアナザードリームで共演したことを覚えていて、彼をステージに呼んでくれたそうだ。

我らがレフティマンドリン、A元Sん、この日は丸穴。

最後の曲はGood Night Irene,これがすばらしかった。そしてアンコールはハミングで終了。

月末の、Sea Mountainの打ち合わせをする主催者yukiさんとPAのK口さん。

5thのM田さん。この日は入りの遅れと、他にもPAの不具合があり、ウクレレがマイク録りになってしまったそうで、心痛も絶えなかっただろう。満席のため、身動きが取りにくく、また暑くて途中までエアコンを効かせるなど工夫していただいていたが、狭くて申し訳なかった、と何度も言われてた。いえいえ、ええ音楽聴かせてもらったんだから誰も文句はないと思いますよ。ありがとうございました。

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