ひな菊の丘から

茶木みやこさんとライブ

8月のある日、茶木さんから連絡を貰った。以前、一緒にやろうね、と話していたけど、そのまま消えてしまいそうなので、ちゃんとスケジュールをすり合わせて亀楽さんでライブしましょう、と。
確かにそんな話はしたけど、まさか本当にやることになるなんて思わず、わあ、いいですねえ、とか返事してたような気がする。でも動き出してしまった。え?私?なんで私?とかいろいろ考えたけど、考えてても仕方ないのでひとまず顔合わせに彼女の住むマンションの集会室みたいなところで打ち合わせをした。

オートハープだけ持って行って、ギターは茶木さんのをお借りして、できるかどうか、思いついた曲を少し合わせてみる。坂庭省吾さんバージョンで数曲、後はカントリーの曲を以前おつるさんと合わせたりしたのがある、と茶木さん。彼女のオリジナルもいくつか歌っていただき録音して帰った。私の方は全然思いつかなくて、また次に何か持ってきますね、と言ってその日はほとんどお喋りして終わった感じ。

これは集会室?にいたうさぎさんたち。



二度目は9月。一度やってみてできそうな曲をピックアップ。広い部屋なので楽器は置き放題。


何度か合わせて、数曲選んで、その中の曲でベースを入れる曲も決める。亀楽の丸さんに入ってもらうためだ。


楽器の写真を撮る茶木さんを撮るわたし。


そして、一度は合わせたい、とランチ営業のない日の亀楽で最後のリハーサル。仕事や買い物で途中抜けながら、丸さんもベースで合わせる。本当は、その後ここで美味しいものを食べて帰りたかったが、開店まで2時間もあったので諦めた。

いよいよ当日。実はその前にえらいことが起こっていた。ちょうど1週間前の日曜日、地元小学校で行われた文化祭のビンゴ大会で、その時フリーだった私は、残念賞を渡す係を手伝った。すると、ものすごい勢いで前進してくる人たち。動けないので少し前は開けて、とか順番に並んで、とか大声で怒鳴っていたせいもあってか、夜に喉が痛くなり、その後風邪の症状。
1週間あるので、ちゃんと薬飲んで寝てれば大丈夫だろう、と高を括っていた。が甘かった。熱はないものの、のどの痛み、声枯れ、咳、どれをとっても歌うのに最悪な症状ばかり。少し良くなった、と思ったらまたぶり返す、つまりは薬で症状を押さえていただけ、なのだろう。
熱が出たら病院へ行くし、ライブそのものも無理かも、と思ったけど、ギリギリまで様子を見て熱は出ないまま、スッキリ声は出ないものの何とかなりそうだったので決行することにした。茶木さんには直前にお伝えしたら「最悪はソロとか、お客さまにも歌ってもらってやりますから、無理しないで。」と言っていただいた。

今回も荷物持ち、いや頼みの綱の相方は別件で不参加。ひとりでこれだけ担いで出発。


いつもなら開場と同時位に入って、PAチェックちょっとして後は早く来てはるお客さまとお喋りしながら開始時間を待つ、なんだけど、この日は最終合わせもあって、さらに1時間早く集合、ご一緒する曲を一通りさらえる。この時はちゃんと弾けたオートハープの伴奏が・・・涙。

いつものように、マサキさんが丸さんと一緒にセッティングしてくださった。


一緒に写ってるのと私の写真はお客さまからいただいた。まずは店主丸さんのご挨拶から



1曲目は3人で、『ひだまり』



とてもすてきな歌、昭和を感じさせるあったかい歌で、昔からのファンの方が、「懐かしかったわあ」とおっしゃっていたのが印象的だった。
この後、私のソロ。怖くてなかなか録音が聴けなかったのだが、なるほど、お客さまが「いつもにないくらい緊張してたのがわかる。」といわれたとおりだった。



40分位、しんどかったら早めにやめる、と言いつつ、結局歌った。でもピッチがすごく甘く、ロングトーンはロングになってない、ガツンと歌えないのはわかっていたので、それらしくゆっくりめの曲を選んだけど、その良さも全然出ていない。全く反省しかない。



一応、セットリストは
Bury Me Under the Weeping Willow
Carolina Pines
My Clinch Mountain Home
Green Rollinf Hills
In Tall Buildings(オートハープ諦めてギターでやり直した)
鉱夫の祈り
Across the Great Divide
Little Annie(丸さんに聴いてほしくて順番入れ替えた)
日本語は極力排除して、ルーツミュージックぽく揃えてみた、というより、ソロの分を練習する余裕が全くなかったので安心してできる曲ばかり選んだらそうなった、ということか。

ちょっと休憩。


しまった、小松屋のお菓子の写真撮り忘れてる。これは、その一つの上に乗せたM部さん(アレカヤシさんって言うた方がいいのかな)作のスモークチーズ、アーモンド乗せ。



茶木さんのソロステージが始まった。これまでも、プロの方のステージで何度も感じたことだが、一瞬にして会場の空気が変わるのをこの時も強烈に感じた。



ほんま、すごいな。サアーっと空気を持って行かれる。一瞬で茶木ワールド。


後ろからも撮ってみた。



ステージの途中で、日本酒が運ばれたりなんかして、茶木さんビックリされてたようだけど、途中はやはりまずかったのでは?さっそくいただいておられたお客さまもあった。


Hobo's Lullabyから始まったステージは、最近のツアーの様子、とてもパワフルに精力的に全国各地を回っておられるのだが、そんな話やピンクピクルス時代に三波春夫さんに挨拶に行かなかったら怒られた、と言う話やらを挟んで、『海原』(これは一緒にやる候補に入ってたけど、私が歌いまわしをよう合わせんかったので却下になった。)、



横溝正史シリーズの『まぼろしの人』(これ好きやった~!)この時のMCでは、幼児の頃にこの曲を聴いて大ファンになったという若い方が、小樽だったかな、茶木さんにここで歌ってもらいたいと思って、古民家を改装して準備しています、と言われたという話があり、でもその家の写真を見るとほんとに横溝シリーズみたいな座敷なので、泊まるのは怖いな、と。みんな一緒に行ってくださいね、と言われていた。



懐かしい『僕にさわらせておくれ』、これ長いねんな、と言いながら。でも5番まで歌わないと完結しないのよね。
そして、自分のルーツって何だろう、と思ったとき、お兄さんから影響を受けたクラシックとか従妹が聴いてたアメリカンポップスとか、でも中学生の時にハマったビートルズが私の原点かな、と『Yesterday』を歌われた。東京のコンサートのチケットも手に入れてはったらしい。でも行ったらだめと言われたので諦めてお友だちにチケットを譲ったら、その人が行かれただけじゃなく、ビートルズの写真集でちゃっかり写ってたそうだ。
こんなのもやるんですよ、と『涙を拭いて』(この曲もええなあ、好きやな、と改めて思った。)
自分がいいな、と思ううたなら、ジャンルは何でも構わない、と言う気持ちがある、と話された後で、笠木徹さんの『これがすべての終わりとしても』を客席を巻き込んで歌われ、オリジナルの『60だけど』でソロは終了。

再び私を呼んでいただき、六角精児さんがラジオでブルーグラスのことを話す番組の話をしていたら、彼が茶木さんを指して、「茶木みやこはミラクルに動いている」と評されたという話になった。六角さんじゃなくてもみんなそう思うと思うが。



ふたりでやったのは、
『ラストダンスは私に』



『初恋』(私は別の歌詞で歌っているので歌詞を合わせるのが難しかった。)
『愛さえあれば』茶木さんオリジナル
『風が欲しい』丸さんをお呼びして、ラストの曲として。


アンコールをいただき、『Will the Circle Be Unbroken』


いっぱい間違ったけど、楽しかった~。で1部は終了、早速お客さまとカンパイする茶木さん


多分数日は禁酒してたので、ワタクシもいただいてしまった。お隣に座ってはったアーニーさんが、どんどん注いでくださるので、テーブルの上の日本酒をあれこれ味見。

二部はクリさんからスタート


フィドル教室のコンビ、ひさこちゃんとまさみさん


歌いたいので、とまさみさんソロ


マサキさん


実はこの後まさこさんも出られたのに、撮るの忘れてた・・・。オートハープが珍しい、と言われたお客さまにはこの日のオートハープ率はびっくりかも。

残ってくださったお客さまと記念撮影する。



ふたりでの記念撮影と、うちの子OOO-18と、茶木さんのOOO-28の写真をとるのを忘れたのが心残り。

片付け終わり、私たちのいつもの打ち上げ場所に茶木さんをご案内する。ここでも色んなお話が聞けて、楽しかった。


なんとブレブレ写真か、でも記録なのでお許しを。




この時、ひさこちゃん写真撮ってくれてたと思ったけど、私の写真はなかった・・・。ま、いいか。

反省点どころか合格点がひとつもないライブだったけど、いい経験をさせていただいたなあ、とひたすら感謝しかない。茶木さん、ありがとうございました!!




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