これは、わたしのすきな言葉。
『手だけで仕事をするものは労働者である。』
『手と頭で仕事するものは職人である。』
『手と頭・・・そして心で仕事をするものは・・・芸術家である。』
これにちょっといろんなものをあててはめてみましょう。
たとえば、「労働者」として頭に浮かぶ職業は、工場ではたらいているような流れ作業、単純でひとつのことをずっとくりかえしているような仕事かな。
「職人」は、やっぱり伝統工芸にたずさわっている人、大工やパティシエ、美容師もここにぜひ入れてほしい。
そして「芸術家」というと、絵を描いている人、よくわからないけど賞を取ってる写真家や音楽家、才能がモノをいう世界で活躍している人たちになるかな。
ただね、ひとつの仕事の中で、この3種類で<はたらき方>を見ることもできるんです。
大きな企業ではたらいている人たちの作業や処理に注目してみると・・・。
単純作業で代表的なのが「コピーをとる」があると思います。
新人さんが一番最初にできる、いちばん「じぶんでやればいいじゃん」なんて思ってしまう作業。
けど、ここで少し賢い新人さんは、そのコピーをとっている中身を作業をしながらみているんです。
そして、ちょっと気が利く新人さんは、その頼まれた人のことを考えて、工夫して作業をしたり、必死にその人のために役に立とうと思ってたりします。
ちょっとわかりますよね笑?
「じぶんでやればいいじゃん」の人は「労働者」になってしまう。
資料の中身をみて、少しでも早くしごとを覚えようと、先輩の盗もうとその意識が「職人」なんです。
そして、誰かのためにが入るとココロや想いがあるしごとになって、それは「芸術家」だと言える気がするんです。
だからね、よく最近言われている「高学歴でつかえない人」はどの職業についても「労働者」なんです。
しかも、ものごとをたくさん知っている人の「労働者」は厄介者です。
あたまが良い分、理屈っぽいし、知ったかをしたり、じぶんがいちばん正しい!とあまり相談をしなかったり、見識が広いと勘違いしちゃうんです。
ま、実は、わたしは学歴はないものの、じぶんで「あたまが良い」と思っているニンゲンです。
(ない分、知らないことやできないことも多いですけどね。)
なぜかというと、わたしは「小学生からしごとをしている」意識があるからなんです。
そして、たくさんの職業を経験しているせいか、何を求められているのかを察しすることができて、たくさん衝突や苦い思い、トラブルもそこそこ乗り越えているから、じぶんの立場でどこからどこまで責任を持つたないといけないか、この中のじぶんの役割を全うすることに集中することが、組織の中で、大勢の人がいるしごとはそうでないといけないということを知っているからなんです。
あとは、美容師というのは、お店ではたらいていてもお客様を仕上げていく中で、スタイリストがすべての責任を持たないといけないというしごとをします。
誰も、ではないけど、ほとんどの人が一度は夢に描く「独立」が頭の隅にあるから、お店ではたらいていてもフリーランスなんです。
意識は「店長」や「経営者」、「社長」の目線だったりするし、アシスタントは店にいる全員すべてライバル!
ただ、みんながみんな、ヒトの技を盗もうと必死だったりするから、なかよしだったりもします。
「手」だけのしごとをしているときは、ものすごく集中しているから、いろんなものが研ぎ澄まされている瞬間でもあります。