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美麗的日本和我 (美しい日本と僕)/下野探訪記 第17回

2024-07-13 21:53:18 | 旅行

2024年の記録

旧日光市内の比較的マイナーな観光地散策の記録

 

 

日光の穴場観光地として、Zhenお薦めの憾満ヶ淵の化地蔵(ばけじぞう)

 

 

JR日光駅からほぼ国道沿いに社寺(東照宮、輪王寺、二荒山神社)、いろは坂、華厳の滝、中禅寺湖、竜頭の滝、戦場ヶ原・・・・と有名観光スポットが連なる。利便性の良い反面、一本道であるため多客期は、大渋滞になる。

 

 

旧日光市庁舎本館は、1919年(大正8年)に訪日外国人旅行者を対象とした「大名ホテル」として建築されたが、実際にはホテルとして営業したことはなく、古河電気工業社員寮、進駐軍ダンスホール、旧日光市役所本庁舎(木造最古の市庁舎)として利用された。登録有形文化財、近代化産業遺産、日光市指定景観重要建造物。

 

 

今回の散策で唯一のメジャー観光スポット・竜頭の滝。国道沿いに位置する。山桜やツツジの開花時期は、お手軽な映えスポットになる。

 

 

裏見の滝は、国道からクルマで5分ほど走ったところにある無料パーキングにクルマを停め、川沿いに5分ほど歩いたところにある。絶景といったところではないが、観光客も疎らで、渓流の撮影をするには良い。今回は、すべてスマホで撮影したものだが、三脚、一眼レフ、超広角レンズを担いで再訪するつもりだ。

 

 

トップ写真でも紹介した憾満ヶ淵と化地蔵。写真に見るように美しい苔に覆われている。大谷川から立ちのぼる水蒸気で、湿潤な環境が保たれるのだろう。

 

日光山慈雲寺の奥にある約70体の地蔵群は、数えるたびに数が違うことから「化け地蔵」と呼ばれている。

 

 

【メモ】

先日、ジャーナリストの友人を介して、長野県でインバウンドの観光産業に携わっている方とお話しした。国際的観光地・日光市在住者として、思ったところをメモする。

 

あらかじめお断りするが、こと観光について、僕はズブの素人。僕の見えないところで、日光市観光協会ほか関係者の奮闘、苦労はあると思う。以下記載は、一市民の肌感覚のコメントとして、ご容赦いただきたい。

 

昨今の活況なインバウンドの光と影の光を享受しているのが、旧日光市域(以下、「日光」と表記)だと思う。いわゆる“観光公害” や住民のアンチ・インバウンド感情は、抑えられている。なぜだろうか?

 

日光は、国内外に知名度のある超・有名観光地であったことだ。外国人に「日本のどこに住んでいるか?」を説明するとき、「栃木県」と答えても理解されないが、「日光」と答えれば、かなりの確率で、「知っている、行ってみたい」といった反応がある。知名度の高さは、最大の武器になっている。

 

むかしからの世界的な観光地ということでは、京都も同じだが、深刻な観光公害を抱える京都と大きく異なる点は、日光には観光しか産業がないことだ。僕の勤める企業グループ以外には、ほとんど鉱工業もなければ、農業もないのである。京都のようにインバウンドの“負”の直撃を受ける人が、極端に少ないことだ。

 

コロナ前のインバウンドの活況でない頃は、東武日光駅前から社寺群へ向かう道は、観光シーズンでさえ、平日は、シャッター通りだった。国内観光客はクルマでの来訪が多く、休日でも歩行者は疎らだった。そんな訳で、日光は過疎化が進み、観光で細々と暮らす人だけになっていた。今の日光には、残存者利益を享受した住民が多い。

 

インバウンド観光客は、圧倒的に平日に多く、しかも鉄道利用が多いため日光を歩き、多くの店舗に立ち寄る。(逆に国内観光客は、休日に集中して、クルマで来訪するため、駐車場周囲の“点”でしか店舗に立ち寄らない傾向が強い。) インバウンドが、観光業の繁閑差問題の解決になっている。

 

宿泊施設問題も他都市と比較すると少ない。なぜなら、日光の社寺観光を中心のインバウンド観光では、ホテルに空室がなかったり、バカ高い宿泊料を提示されたりすれば、ベースとしている東京に日帰りする選択肢があるからだ。(東京中心部から2時間強、社寺中心に訪問先を絞れば日帰圏) そのため、ホテルは、満室だが、異常な高値にはならないし、ホテルが増えることもない。

 

もちろん、休日、特に紅葉シーズンになると、道路は大渋滞するが、インバウンド活況以前からのこと。観光シーズンの休日しか営業できない観光業の衰退にストップを掛けた光の側面しか、僕の目には映らない。

 

 

旅は続く

 

過去記事は、

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