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【071】瑞巌寺 五大堂 松島

2008年08月13日 | 【東日本の古刹】
【071】瑞巌寺 五大堂

住所 宮城郡松島町松島字町内91
宗派 臨済宗妙心寺派
山号 青龍山
開山 北条時頼・伊達政宗 ・五大堂 坂上田村麻呂
本尊 聖観音 五大明王

国宝 本堂、庫裏及び廊下
重文 御成門、中門、 障壁画 五大堂

 松島に浮かぶ小さな島に五大堂があります。ここは少し離れたところから島に建つ五大堂を見た方がいい。島に上がると近すぎてもうひとつです。とは言え五大堂は、松島のメインステージです。五大明王は秘仏です。また、瑞巌寺は、もともと円仁が天台宗の寺として延福寺を建立したのがはじまりです。鎌倉時代の早い時期に臨済宗に帰依したため天台宗の面影は五大堂だけです。
 瑞巌寺は、臨済宗の禅寺で本堂、壁、庭、ふすま絵のあちこちに禅寺の風情が醸されている。禅寺に仏像は似合わない。そこに研ぎ澄まされた精神性を求めるものを感じます。肖像的なものを排除し、とは言え完全に除くのではなく多少は残し、人間の弱い精神も十分に理解している。
 伊達政宗は、秀吉、家康の2強のもとで何度となく悔し涙を流したに違いない。そんな中で時には自分を鍛えるため、時には泣きすがるために瑞巌寺があったのではないでしょうか。聖観音菩薩がそれを見つめてきたと思うのです。
 杉木立の並ぶ参道に崖と洞窟があり自然が作った庭園が静寂を作ります。表参道の観光客が多い世界と違う世界がここにあります。

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