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【119】杉本寺 鎌倉

2008年08月13日 | 【東日本の古刹】
【119】杉本寺 鎌倉

住所 鎌倉市二階堂 903
宗派 天台宗
山号 大蔵山
開山 行基菩薩
本尊 十一面観世音菩薩

重文 木造十一面観音立像3躯
備考 板東1番

 杉木立の中にある鎌倉最古の寺で、光明皇后が行基に命じて建てさせた。北条氏の禅宗加護により衰退したが、源頼朝と政子により再興され源氏の加護のもと寺領を得て発展し、板東三十三ヶ所観音巡礼一番札所として現在に至ります。藤原時代の行基作・鎌倉時代の円心(慈覚大師)作、源心(恵心僧都)作の3体の十一面観世音菩薩があります。茅葺き屋根の観音堂が焼失した折、大杉の根もとに観音様が避難して無事であったことから杉本観音と言われるようになったとか。参道の鎌倉石の階段が苔むしていて多くの人の参拝でちびて丸くなっているのが風情があります。

 源心作の観音が、花山法皇の命により刻んだことから、西国三十三か所にちなんで板東三十三か所巡礼が始まったとも言われています。西国がお伊勢参りの延長の旅行ガイドだとすると、江戸編集の旅行ガイドが板東になりますね。お伊勢参りの組合方式で行けなかった人たちに、小旅行をプレゼントという組合の粋な計らいかもしれませんね。
 西国と板東の違い。西国はほぼ100%駐車場代がいりますが、板東は観光地以外は無料ですね。西国は道路標識がまずありますが、板東はナビがなかったら大変です。板東は、納経所に殆ど誰も並んでいないのがいい。という風に、一言で言えば「西国巡礼は、寺維持管理システムに組み込まれている。」ですね。

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