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【062】成相寺 西国28番

2008年08月30日 | 【西国33ヶ寺】

【062】成相寺 西国28番

住所 宮津市成相寺339
宗派 真言宗
山号 成相山
開山 真応上人
本尊 聖観世音
  
重文 鉄湯船

 天橋立を望む成相寺、昔のある冬に、僧が修行をしていたところ雪深い日に食べ物がなくなり観音にお願いしたところ、死に絶えた鹿が堂近くに倒れていた。鹿の腿肉を鍋にして食って冬を越した。ところが、鍋の中には木片がり、観音には腿がなかった。僧は懺悔し観音経を必死に唱えると、観音の姿が元に戻ったという話です。
 本堂内陣右手に、左甚五郎作の真向きの竜がある。更に、山を上がると天橋立が最も美しく見える絶好の場所がある。橋立の対岸には切戸の文殊と呼ばれる智恩寺がある。
 参道には、過去2回の鋳造した晩鐘が音が出なかった。3度目の鋳造をしたとき溶けた銅に乳呑み児が落ちて死んだ。このときの晩鐘があり、たたくと赤子の泣く声が聞こえることから、乳呑み児の霊を弔いたたかなくなったと言うことです。

 観音信仰には、霊験あらたかな話が多い。しかし、その裏に悲しい話も多々あります。革堂、三井寺、道明寺等々。これは何を物語っているのでしょうか。霊験あらたかな、神秘的な話にはどうしても眉唾物の話になりがちです。しかし、その中に悲しい物語が入ると、ごくごく普通に手を合わせ霊を弔い願うものです。そこに、霊験あらたかな話が入ると信仰心が生まれてくるのかもしれません。


御詠歌

 

波の音 松のひびきも 成相の

 風ふきわたす 天の橋立

本堂

参道

 

 五重塔

石楠花 

 

天橋立 

 

成相寺 悪しき我が身を 悔いたれば

霧が晴れたる 天橋立        団子


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