【041】施福寺 西国4番
住所 和泉市槙尾山町136
宗派 天台宗
山号 槇尾山
開山 行満上人
本尊 千手千眼観世音
槇尾山とは、槇の木からではなく、巻尾がほんとうだそうです。葛城山に根を置く役小角が法華経28巻を写経し葛城の山々に分納したとき、その1巻をこの地に納めたので巻尾と呼ばれるようになったとのことです。行満上人が弥勒菩薩を建立したのがはじまりです。
西国11番上醍醐に継ぐ2番目の難所で、参道をゆっくりと時間をかけて登ります。途中、山門で一息し、杉の大木覆われた山道を登り、茅葺きの大日堂で二息する。そして、愛染堂へくれば頂上まで急な階段のみ。弘法大師剃髪の跡があったり大師ゆかりの地でありながら天台宗となっています。もっとも、四国八十八か所も天台宗の寺がいくつかありますから気にはならないかもしれません。頂上はちょっとした平地で、遠く岩湧山の頂上の茅畑や滝畑ダムが見えます。
3000人からの僧兵を抱える大寺院だったらしく信長により焼き討ちされていますので重文はありません。本堂の千手千眼観世音菩薩は、近くの泉大津の海で紫雲に現れた千手観音の姿を模して行基の弟子である法海上人が彫刻したとあります。この法海上人の伝説として、上人の糞を食べた鹿が妊り女子を産み、その女子が後に藤原不比等の目にとまり仏法の興隆に尽くしたという話があります。神格化、美化するにしては糞から始まる話ですから変わった話です。
御詠歌
深山路や 檜原松原 わけゆけば
槙の尾寺に 駒ぞ勇める
ご開帳記念御朱印
西国17愛染明王 御詠歌西国33ヶ寺と同じ
ご開帳していて拝観しました。
なかなか立派な弥勒菩薩さん 足の裏を見せて座る馬頭観音さん
なかなかのものでした。
登山口 満願滝弁天
参道の仏達
山門と参道
大日堂
愛染堂
本堂
蔵岩から見た槙尾山
蔵岩から見た岩湧山と金剛山
蔵岩から見た本堂