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【021】薬師寺 奈良西の京

2010年12月27日 | 【 奈良の古刹 】

【021】薬師寺

住所 奈良市西ノ京町457
宗派 法相宗大本山
山号 なし
開山 天武天皇
本尊 薬師如来

国宝 東塔、仏足石、仏足石歌碑、東院堂 銅造薬師三尊像 銅造聖観音立像
   麻布着色吉祥天像 絹本着色慈恩大師像
重文 鐘楼、南門、講堂 銅造薬師三尊像 木造文殊菩薩坐像 木造吉祥天立像
備考 南都七大寺

 南向きの薬師如来。普通は西向きだが、平城京が南北ですから南向きになったのでしょう。金堂の柱は、大阪万博のカナダ館に展示していた大木です。高田好胤さんが薬師寺の再建に力をふるい、その金堂の柱にと譲り受けたものだと聞きます。以来、次から次へと再建し、玄奘三蔵院まで建立してしまった。
 薬師如来につきものは、日光月光がついて薬師三尊。それと十二神将がついき完璧です。薬師寺は、講堂などがあるように徳を得るための修行の道場でもあり金堂は薬師三尊だけです。本尊薬師如来より、日光月光の日輪と月輪の光に目を奪われます。薬師如来はむしろ台座の方に目がいくというのは私だけでしょうか。おもしろい講話を聞きながら拝観をすませて、講堂の弥勒三尊を拝します。「心」など一文字だけ書かれた絵馬を買い求め、伽藍の外へ一度出て玄奘三蔵院へ。仏教会からの玄奘三蔵の分骨を受けシルクロードの壁画とともに1991年に落慶法要した。再び境内に入り東院堂へ。聖観音菩薩、浄瑠璃寺の吉祥天とかなり違った麻布着色吉祥天像を拝します。黒ずんだ板張りの堂内に、黒光りした聖観音菩薩と金箔の後背、そして四天王。広く開けられた扉から光がいっぱい入りますから後背の金箔が異様な感じさえ致します。
 東院堂の縁側に座り西を見ると、新旧の五重塔がなんとも言えない風情があります。

 大講堂

仏足  仏足の弥勒版(ミス)

吉祥天  

御詠歌 

 薬しは 常のもあれど まらひとの

 今の薬し たふとかりけり めたしかりけり

 講堂 

 金堂

東院堂 

この両塔と金堂が美しく生えるのが、薬師寺の西、近鉄線の向こうの大池の西側から薬師寺を見るとすばらしい伽藍の姿が目に飛び込んできます。特に、夕日が当たると新しい西塔が光り輝き、薬師寺の向こうに若草山が見える。すばらしい写真が撮れます。


  

 写真といえば駐車場と薬師寺の間に神社があり、そこから西に向くと小さな踏切があり田んぼのあぜ道のような細い道に桜並木があります。これを近鉄電車の先頭が踏切にかかったところを桜とともに撮す。我がおすすめのすばらしいアングルです。



東塔
 

 

 

東塔解体修理中

西塔 
  

西塔 東塔

 

大講堂 本尊弥勒菩薩

玄奘三蔵院伽藍

 


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