
【032】七寳滝寺
住所 泉佐野市大木町
宗派 真言宗犬鳴派大本山
山号 犬鳴山
開山 行者神変大菩薩
本尊 倶利伽羅大竜不動明王
参道を登ると小さな滝がいくつもあり、神仏混同の白竜、金竜、豆八稲荷、弁天等の七曜石碑を見ながら登る。涼しい風が谷を抜けて流れ、汗ばんだ体を冷やしてくれる。
やっと建物が見えてきたと思うと布袋さんと大きな不動明王が出迎えてくれる。無造作に通り過ぎて本堂へ行く。本堂には、倶利伽羅大竜不動明王が厨子の中にあります。厨子には龍が立ち昇ってしっかりと閉めきられている。秘仏で拝観できない上御前立ちもない。しかし、この龍が剣に巻いて昇っているのですが剣こそが不動明王なのだそうです。山岳信仰で山頂に剣を祀っているのは、不動明王なのだそうです。
役行者のが大和葛城山から金剛山を通り、岩湧山を経て槇尾山施福寺を通り和泉葛城山へとたどり着く山岳密教の行の世界。今は、ダイヤモンドトレールと言いハイキングには最高のルートになっている。葛城山から伊豆まで雲に乗り飛んでいったという役小角(流されたのに飛んでいったとは不思議な話)ならこのコースもあっという間に駆けめぐったのではと思います。
本堂奥から外に出ると行場の滝がある。鎖につかまり一心に真言を唱え滝に打たれる山伏の行の姿が浮かびます。役行者の下にくぐり石があり六根清浄と九回くぐりますと不浄なものが落ちるらしい。我が輩自身が不浄な者ですから八回で止めておこう。
犬鳴山温泉が参道入り口にあり、立ち寄り湯もいけます。
御詠歌
七滝に 心きよめて 不動尊
祈る願ひの 叶はぬはなし
第八経塚
経塚権現山
不動尊 得られし無心 行場にて
願いはなしと 経塚巡行