幼年時 田舎で夏に 唯一の
楽しみごとは 海水浴よ
バス旅行 海岸沿いの 海の家
賑わいのとき 浜辺で遊ぶ
( こんな光景は、長続きしなかった。 )
ある年で ラジオ放送 かじりつく
大人の姿 なんだろうとか
水死者は 36の 遺体なり
小学校の 生徒・先生
海岸で 突然の波 引き込まれ
大惨事にて 責任者とか
( 当時の校長先生が、責任を問われ、大変なことが。 )
( 生き残った人たちの証言で、驚く事実が。 )
警察の 聞き取り調査 共通の
事象があって 説明できず
( 生き残った人の証言で。 )
海側の 浪間に黒い 影のよう
おいで・おいでと ひっぱられたと
必死にて 流れてきた木 捕まえて
浮き上がったら 助かったとか
( 実は、その日から、ちょうど10年前のこと。 )
B29 街を壊滅 逃げ惑う
人と囚人 黒焦げになる
( 海岸の手前に、囚人の施設があったとか。 )
浜辺へと 逃げ惑う人 めがけババ
バーン爆音 全滅したと
あとで観て ア然と返す コトバさえ
ないほど無残 そのまま海へ
( 土座衛門として、流したと。 )
( それから丁度、10年後のその日に。36人ちょうどの人・子供らが。 )
因果律 時空を超えて 供養する
声の高まり 供養塔など
( 事故のあと、数十年後に。建立されて。
黒焦げの遺体と 水死事故の人らを共に、供養したと。 )
( その結果、海は穏やかさを取戻し、海水浴場になったと。 )