昨日、かねてから誘われていたコストコに行ってみた。
コストコ大好きな友人からは「楽しくて仕方ないよ」
ということ。
一方で、やや冷めた友人からは「アメリカのただの業務スーパーだから
目新しいだけでたいしておもしろくもない」。
5人家族の食卓の責任者として、日本の業務スーパーのユーザーである私に、
コストコはさてどんな存在になるのか?
結果は…
「確かにたまに行くにはおもしろいが、会員になるほどでもない」。
たまに行くには面白い。
まだ目新しいというのを差し引いても、
試食が気前よしというのと、
大好きなチーズが充実、ピザがおいしい、
パン・マフィンがおいしい(けど大量)、
アメリカらしいおもちゃが面白い、
お菓子もパーティを想像させるような楽しく色とりどりの(そして大量な)品揃え。
何でも大量パッケージでどかっと買える(買うしかない)ということも魅力のひとつだろう。
一緒に行った友達も、レジの列のお客さんも、
たいてい万札で支払っている。
もしかして、コストコはストレス解消にいいのかも。
世の中に買い物依存という病気があるが、
コストコに行く、そしてどかっと買い物をすることで、
なんだか気持ちが大きくなり、そしてストレスを発散できるような気がするのだ。
買い物依存の人の気持ちの一端が垣間見れる思いがした。
一生懸命毎日倹約して家族と家計を支え、つましく生活している多くの主婦が、
月に1度、ぱーっとお金を使い発散できる場所。
しかも、その対価たる商品はどれも換算すれば普通のスーパーよりも安く、
罪悪感を感じさせない。
家族のためとして買い物ができ、しかも友達とシェアしあう(これがまた楽しい)こともでき、
節約分のお金(幻想だろうが)で素敵なお菓子や子どもにおもちゃまで買える。
コストコはうまいこと商売をしてるな。
と、思った。
日本でのつましい主婦が、海外の大型スーパーでリリースする
お金とストレス。
もしもコストコが景気の悪い日本の主婦のストレス解消までをも、
すでに戦略に組み込んで進出していたとすれば、
拍手モノだと、思う。