2006年最初に手にした本は、年末に図書館で借りていた曽野綾子さんの「希望」。
新年にふさわしい題名かと思ったんだけど、ぜんぜん違っていました。
彼女がどうしてこの作品に「希望」と題をつけたのか、私は今、牛のように反芻しています。
20歳で出征する旧家の跡とりに嫁いだ「摂子」が姑が亡くなるまでの長い時間を耐えていくものがたり。
最初は摂子に同情するのだけれど、結局は彼女もまたこの松野という町で長 . . . 本文を読む
宮部みゆきとの出会いはいつだったのでしょうか?確か入院中に友人に頼んで買ってもらった「鳩笛草」のような気がします。
一番記憶に残るのは「本所深川ふしぎ草子」。
「レベル7」も「蒲生邸事件」「淋しい狩人」「理由」もおもしろかった。
ドキドキして読み進んでしまって一冊終わるまで眠れない。
おもしろくておもしろくて「浅田次郎」と出会った時の様にむさぼり読んだのを記憶しています。
私より年も下なのに、江戸 . . . 本文を読む
最近は、新刊書コーナーの前にある「大活字本」のコーナーの常連となりました。
この大活字本というのは視力障害のある人たちのために「○○福祉会」と言うところが出版しています。
単行本1冊が2~3冊くらいにはなります。
値段は3倍となります。
自分ではなかなか手にすることができないです。
蔵書はまだまだ少ないのですが、寝ながら読むにはメガネのいらないこの大きさがとっても楽ちんです。
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ブログをやってみたものの、息子の子供の誕生、娘の結婚と人生におけるビッグイベントがかたまって更新がなかなかできませんでした。
でも小説を読めないと酸欠になるような気がして図書館には通っています。
年を重ねたせいか、人との出会いが人生においてはとても大切なことだと改めて思うようになりました。
この「出会いそして別れ」と言うエッセイ集は別名「日本の名随筆集」です。
全部で20巻以上あります。
ボチボチ . . . 本文を読む
わたしが五木作品を初めて読んだのはいつのことだったろうか?
確か高校生の頃、何気に図書館で手に取った「内灘夫人」のような気がする。
孤独の中で酔いに任せて適当にダイヤルインして会話をする女性が、偶然にまた同じ人にかけてしまい、そこから物語が始まったような。
彼の作品を読むと詳しい内容は忘れてしまっても、ある1ページが強烈に脳裏に映像として焼きつく気がします。
別れた女性が鈴鹿8時間耐久レースを . . . 本文を読む