百字ノート
上手に身を守る
「暴力」から上手に身を守ること、それは、卑怯でも恥でも不誠実でもな
い。相手が猛獣のように圧倒的な力で襲いかかってきたら、「逃げる」ことも
含めて身を守らなくては。「暴力」は人とは限らぬ。仕事も病も心配事も同じ
だ。相手の方が上回っていると思う人や物事から、わが身を防御するのだ。と
にかく逃げる。体も心も疲れ切ったら休む。ボロボロに傷ついたらしゃがみこ
む。うめく。泣く。聞いてくれる人が居るなら愚痴をこぼすのも手だ。―エネ
ルギーが高まってきて、もう一度立てるようになるまで。ほんのひととき。
光のすじ
こころの皮膚が傷つくと
ちょっとした風にも痛みをかんじる
よければいいのに
自分から風に当たってもっと痛くしてしまう君
うずくまっていいのだ、そんなときは
部屋の隅っこに縮こまってもいいのだ、そんなときは
やがて皮膚がなおってきて 心を
冷たい風からまもれるようになるまで
君にはまだ見えないだろうけれど
灰色によどんだあの雲のあいだから
ほら、
光のすじがさしているよ
★たんぽぽの 何とかなるさ 飛んでれば
★いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。