今日の一枚は、発注が遅れてしまって発売日から少し後に入手したコチラ。
一十三十一
『CITY DIVE』
2012/6/20リリース
Billboard Records
HBRJ-1004
もっと早く発注しとけば良かった・・・・・・・・・と思わされるくらいのアルバムでした。
一十三十一に関しては、このブログでも数回記事を書いていますが、とにかく楽曲の出来にムラがある人で(苦笑)
個人的には、今回も期待半分不安半分だったんですけど。
しかし、プロデューサーのクニモンド瀧口氏は流石でした。
流線形というシティポップのプロジェクトでも知られる彼は、彼女に最もフィットするサウンドプロダクションを用意してくれました。
彼女特有の、(悪い意味で)技巧的なクセを持たない歌唱が生きる。声質がスモーキーな分、無垢な方が引っ掛かりを残すコトが理解出来てるプロデュースワークに脱帽です。
彼女が最も生きるサウンド、それは80年代隆盛を極めたシティポップでした。
昔、テレビで彼女が「いつも通り」(シュガーベイブ)や「中央フリーウェイ」(松任谷由実)を歌っていた時に感じた“あ~コレが彼女の根っこなんだろうな・・”という感覚を、ようやく形にしてくれたなと思いました。
アルバムには、クニモンド氏と漫画家の江口寿史氏が対談している文章が入っているんですが、その中で江口さんが“佐藤博さんの『awakening』的な印象を受けた”と言ってるのが、実に的確だなと感じました。
ちょっとエレクトロな感じ、打ち込みでも高い水準でスタイリッシュなシティグルーヴは作れるという矜持、歌詞よりもサウンドメイクやディテールでニヤッとさせる小粋さ・・・・・・・共通点は多いと思います。
多分、デヴューして10年くらいかな。このアルバムも、オリジナルフルアルバムとしては5年ぶりくらい?
それでいて、彼女のキャリア史上最高傑作なのは間違い無い。
夏のドライヴのお伴にはピッタリだと思いますよ。
日本グルーヴチューン振興会が太鼓判を押します(笑)
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YouTube: 一十三十一/CITY DIVE(アルバムダイジェスト)