日本グルーヴチューン振興会

2005マイベスト:フルアルバム編

困った、ホントに困った。フルアルバムを10枚選ぶのは無理に近い。ベスト15でやろうかとも思ったけど、ソレでは収拾がつかなくなるので、泣く泣く10枚に。最後まで迷いまくった5枚は・・・
・クレイジーケンバンド『Soul Punch』
・Lamp『木洩陽通りにて』
・Mellowhead『MELLOWDROME』
・奥村愛子『万華鏡』
・山下達郎『SONORITE』
の5枚。

では、今年のベスト10です。ただし、順位は付けられなかったです。

☆ゲントウキ『感情のタマゴ』
Gentouki いつも、良質なポップスを届けてくれる3ピースバンド、ゲントウキ。このアルバムは本当に良く聴きました。少し、どこかノスタルジックで柔らかなサウンド。「トップニュース」冒頭のギターカッティングの様に、ほんのりシティポップス風味も感じさせるアレンジも秀逸です。大好きな山本拓夫さんが半分以上の曲に参加してて、あったかいホーンを聴かせてくれるのもポイント高いです。

☆RAMRIDER『PORTABLE DISCO』
Portabledisco ファーストアルバムにして名曲満載のベスト(笑)。元来“生音”好きの私がエレクトロ系を選ぶのは珍しいんだけど、彼の音楽には美味しいメロディが詰まってるんだよなぁ。ほんの少しベタなキャッチーさ加減が絶妙。聴いてて、自然に身体が揺れる気持ちいいビート。ジャケットのコラージュの様にキラキラとカラフルなサウンドの洪水。こーいう音作りだからこそ如実に現れる作り手のセンスが素晴らしいです。

☆サンボマスター『サンボマスターは君に語りかける』
Sanbo 今年の前半は、このアルバムと共にあった様な気がする。男性3ピースバンドのロックをこれだけ“イイ!”と思ったのは久しぶり。勢いの中に緻密さがある。衝動の中に様式美を感じる。耳に残るメロディ、肩揺らすビート、繊細ささえ感じさせるヴォーカル、気持ちイイことこの上ない。
ちゃんと、偉大な先達に対するリスペクトが透けて見えるのもポイント高いです。

☆EROTICAO『EROTICAO』
Eroticao 林田健司・小野かほり・オルドニェス薫・寺師徹という豪華メンバーによるラテンファンクバンド。そのキャリアから考えても、こんな地味な存在でイイの?(笑)と思うのだが。ハッキリ言って大好物のサウンドです。J-FUNKの先駆者、林田健司の粘るヴォーカルと女性陣のコーラスの艶やかさの対比なんか堪らないモノがあります。キャッチーなメロディとファンキーなビート、色気とユーモア、色んなファクターがいいバランスで成立してる。素晴らしい。

☆スネオヘアー『カナシミ』
Suneo_kanasimi いやぁ、良かったなぁ。このアルバム。前作が少し私の好みではなかったので、どうかな?と思ったんだけど。私的には、複数のプロデューサーを導入したのは大正解だと思います。彼の書くメロディの良さが際立つ結果になった様に思うし。なんといっても、スネオの魅力は「半回転ひねりが効いたキャッチーさ」(笑)だと思ってるので。それにしても、シングルの「ワルツ」はイントロからエンディングまで隙が無いね(謎爆)。名曲!ホントに今回は名曲が揃ってる。最高傑作です。

☆熊木杏里『無から出た錆』
Kumaki なんでしょう、このアルバムの吸引力って。1曲目の「長い話」の歌い出しで、既に彼女の世界に引き込まれて、ずるずると(笑)。スタイルとしてはオーソドックスなシンガーソングライター、ちょっと聴いただけだと“むしろ古いタイプの?”とすら思うが、彼女の様なバランスを持ったアーティストって実はなかなか見ない。やはり、いいメロディは大事だな、と感じさせてくれる曲が詰まったアルバムです。

☆Nakatsuka Takeshi『Laughin'』
Laughin 実は、タツロー御大の『SONORITE』と10枚の最後を争ったのがコレ。御大の王道か、コレのカラフルポップか、全くベクトルが違う(でも、なんか実は根底に流れてるモノは近い気がする…俺だけ?)だけに、迷ったけど。やっぱり、サウンドの弾けっぷりに惹かれたのかな。それと、やっぱり好きな曲の存在は大きかった。4曲目の「Melody fair」はホントに素晴らしい出来で。ストリングスとヴォーカルが堪らないっすね。

☆つじあやの『CALENDAR CALENDAR』
Calendar あやの嬢、実に久しぶりのオリジナルアルバムは、秀逸なコンセプトとプロデューサー陣の的確な仕事が、彼女の「曲の良さ」と「ヴォーカルの強靭さ」を浮かび上がらせる逸品になりました。ほんのり、はんなりしたヴォーカルに潜む“つじあやの”の揺らがぬ軸を感じた。アレンジに負けない、というよりアレンジを飲み込むヴォーカル(謎爆)スゴイっす。ここで仕事をしたプロデューサー達とは、これからもイイ仕事してくれると嬉しい。

☆古内東子『CASHMERE MUSIC』
Cashmeremusic 自分の中で“古内東子再評価”を決定的にした1枚。彼女の書く曲の素晴らしさを思い出させてくれました。そして、ヴォーカルには適度なエグミが大事だと改めて感じたり。ホントに私が思う「イイ音楽の要素」が揃ってます。キャッチーなフック満載のメロディ、センスのいいツボを押さえたアレンジメント、心地よい微妙なアクやエグミを残すクセのあるヴォーカル、何もかもが私の琴線に触れる。タイトルどおり、肌触りが優しく気持ちイイ。

☆長谷川都『歌種』
Utatane_1 コレ、4日前にレヴューしたから書くコトないんだけど(笑)。古内東子と同様に、メロディとヴォーカル、アレンジの3つが見事に融合した名盤です。リズムを支えるRICOのドラムやベース、高浪敬太郎の仕事も素晴らしいです。ルーツミュージックというか、バンジョーやフィドル,マンドリンをフィーチュアした作品に強く惹かれます。地に足が着いた、血の通った音楽の強さを感じるのです。

以上、10枚が2005年のマイベスト・フルアルバムです。男女比率も珍しく半々くらい(笑)
どれも、おススメです。


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コメント一覧

ばつイチ
音楽マニアなら見過ごしては通れない新人ですよ(笑...
http://funky-katsu.blog.ocn.ne.jp/musicmania/
もっと認知される様、私も頑張って行きたいですね。
shimo
EROTICAOはまさに「超ベテラン新人バンド」ですよ...
http://ameblo.jp/sing-s/
私も今年のBEST5には入るかな?
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