7月一発目のレヴューです。色々とご紹介したいモノはあるのですが、なかなか聴き込めない状況で記事を書くまでに至りません(苦笑)
そんな中、先週リリースされたコチラ。とりあえず簡単に感想を書いておきたいなと。
嵐
「つなぐ」
2017/6/28リリース
ジェイ・ストーム
JACA-5667~5668(初回限定盤)
JACA-5669(通常盤)
今回のシングルは大野くんの映画主題歌がタイトルチューンな訳ですが、これに関しては個人的にちょっと辛いです。ごめんなさい。もちろん私の好みじゃないって話でクオリティ云々ではないというのは何時ものことです。
映画主題歌という縛りもありますしね。トーンが暗めで重たいのが好きじゃないんですよ(苦笑)リズムのハネの無さも苦手ですし。佐々木博史らしい重厚感あるストリングスとか質の高さは伝わるんですが。
で、このシングルの眼目は初回盤・通常盤にそれぞれ収められた4曲のカップリングな訳です。まぁ気持ちよいったらない。それぞれにタイプを変えながらグループポップという全体を貫く軸があるのが素晴らしい。
特に初回盤に収められた「お気に召すまま」が本当に大好きなタイプのグルーヴチューンで嬉しかった。乾いた軽快なビートが心地よい夏にピッタリなグルーヴポップですが、歌入りとインストで印象が変わるのが驚き。インストはシンプルで音数も控えめで、ループ主体のポップハウスに控えめなストリングスやギターソロが添えられてる感じなんだけど、歌入りだと一気にゴージャス感が増す。Aメロで展開される相葉ちゃんのクセ声のフック→櫻井くんの素直な歌→松本くんの粘る歌→大野くんの伸びやかで気持ちよい声からBメロでの二宮くんの圧のある歌への流れが完璧です。そしてそれぞれの声が重層的に組み合わされた時の華やかさ。本当にヴォーカルグループとしての実力が感じられる。
この曲の作・編曲にクレジットされているジャスティン・ラインシュタインってJ-Hypeだよね?ジャスティン・ビーバーやリル・エディを手掛けてるNYのプロデューサー/シンガーソングライター。良い曲を提供してくれて感謝です。
通常盤のカップリングも素晴らしい。まずCMソングとしてオンエアされている「Reach for the sky~天までとどけ~」は、お馴染みのサウンドグラフィックス社サイモン・ヤンラブとFUNK UCHINOのコライト作品を水樹奈々で知られる藤間仁が編曲した爽やかなポップチューン。しかし、ブリッジで曲調を展開させてからダイナミックなストリングスを被せたラスサビへの流れは圧巻。
「抱きしめたい」も気持ちよい曲です。シンセ使いの巧みさとボトムに響くベースラインが柔らかいグルーヴを醸し出す。編曲はアニソンを多く手掛けるスマイルカンパニー所属:前口渉氏のお仕事。ザクッとしながらも柔らかいギターのリフも好きです。この曲でも感じられたのですが、今回のシングルのカップリングは櫻井くんの真っすぐで素直な歌唱が実に効いている曲が多いと思います。
そして「Under the radar」も素晴らしくカッコいい。作曲はケヴィン・チャージ&エリック・リボム、編曲はケヴィン・チャージというチームですが、バックトラックがメリハリ効いててワクワクする。打ち込みのホーンがグワッと襲ってくる瞬間に鳥肌。鍵盤の使い方も実に好みです。そして、その圧の強いトラックに全く引けを取らないヴォーカルワーク。サビメロの後半(どれほど未来に~からの部分)でのタメが本当に大好き。2段階ロケットみたいなサビ(笑)。歌詞変えたらコレが映画の主題歌でも良かったんじゃないの?と思うくらいのカッコ良さがありました。
カップリング全ての曲に感じたのは、キャッチーなんだけどフックが強すぎないこと。心掴まれるんだけど聴き飽きるほどベタにキャッチー過ぎない程良い按配。実によく計算されたシングル。
でも、これらの曲はテレビで披露される事はなくて、コンサートでも1つ2つがその年のツアーでだけ歌われて、特別なコンサートの機会でも無い限りは・・・・と思うと残念で仕方ないんですけどね。
あ~「お気に召すまま」をテレビで見てみたいなぁ(苦笑)