殆ど考えも纏まらないまま書き出していますけど(苦笑)
とりあえず、日にちも無いので・・・
今年、印象に残った作品のうち、オリジナルアルバムの範疇からはみ出すモノ(ベスト、ライヴ、オムニバス、カヴァー、トリビュートなど)をリストアップします。
★『THE HiT MAKER-筒美京平の世界-』
まず、コレです。
大好きな作曲家、筒美京平センセの作品を集めた6枚組ボックスセット。聴いてて、その曲調の多彩さに改めて驚きます。
そして、意外な人に書いた曲、メジャーな曲をカヴァーした作品、アニメやテレビCM作品など、今まで知らなかった曲を知ることができました。
名曲満載♪です。
★『3peace』Clammbon
今年聴いたライヴ盤の中で、後述するスクービードゥーと双璧だったのがコレです。
何よりも、オーディエンスとの一体感が素晴らしいです。
MCと観客のやり取りまで収められた、暖かいライヴ盤。
冒頭の「シカゴ」と「はなればなれ」でノックアウトされました(笑)
★『Coco d'Or 2』Coco d'Or
元SPEEDのhiroによるカヴァープロジェクト第2弾。
前作はジャズのメジャーなスタンダードを歌っていましたが、今回はソウル、ロック、ポップス、レゲエなども演ってて幅が広がった感じです。
プロデュース陣は今回も、COLDFEETや中塚武、ファンタスティック・プラスティック・マシーン、ゴンザレス鈴木、福富幸宏といったセンスの良いチョイスです。
彼女の表現力の成長っぷりが感じられる1枚。
★『best best beret!!』beret
クラブ系ラテンポップユニット、beretが解散に際して出した2枚組ベスト。
ここには、サウンドクリエイター奥原貢のポップマイスターとしての輝きが詰まっています。
メロディメイカーとしての証が収められています。
実に上質でフックの効いた楽曲ばかり。心地よさ、という点では今年の作品群の中でも随一かもしれません。
★『LIVE CHAMP-A BEST OF SCOOBIE DO-』SCOOBIE DO
クラムボンのライヴ盤と甲乙つけがたいのが、この2枚組です。
2日続けて行われた全く状況の違うライヴをそれぞれ1枚づつパッケージした作品。
それぞれの雰囲気もよく伝わります。
スタジオ作品の時よりドライヴして弾ける演奏(特に、マツキのギターは最高!)は必聴です。
代表曲は全て網羅された、ある意味ベスト盤的ライヴとも言えるかな。
1枚目の18曲目からラストの21曲目の流れは、かっこ良過ぎる♪
★『小唄婦人』柴草玲
コレ、企画編に入れてイイものかと迷ったんですけどね・・・全曲、彼女のオリジナルだし。
でもまぁ、彼女がラジオ番組のコーナーで作った作品群を集めたモノ、というコトでオリジナルアルバムとは一線を引くことにしました。
ただし、内容は絶品です。メロディといいヴォーカルといい実に真摯に作られたモノと感じます。
名曲「ゴルゴ13のうた」や「さよならウンチ」「桜島」といったあたりは必聴です。マイルドで暖かいヴォーカルと、ゆったり美味しいメロディの融合をお楽しみください。
★『14プリンセス-PRINCESS PRINCESS CHILDREN-』
ソニーグループ所属の若手アーティストが、プリンセス・プリンセスの曲をカヴァーする、というトリビュート盤。
ヒット曲が多いだけに、耳に残っている作品をフレッシュな面々が演るという企画はGOODです。
実際、このアルバムで“いきものがかり”や“wiz-us”といった新しい芽を見つけることができたし。
個人的ベストトラックは、ナチュラルハイの「世界でいちばん熱い夏」です。
★『つじベスト』つじあやの
あやの嬢、待望の2枚組のベスト。シングルコレクションと、あやのちゃんセレクションが収められています。
こうやって聴いてみると、メロディのフックの強さと、ヴォーカルの軸がぶれない芯の強さを感じられる作品ですね・・・
カヴァーも見事にあやのワールド。スガシカオ「黄金の月」のカヴァーなんて絶品ですからね。
コストパフォーマンスが高い、お買い得な一枚です。
★『CRYSTALLIZED』SOULHEAD
私にとって、リミックスに対する偏見を覆すアルバム。
オリジナルの良さをちゃんと残して自分の意匠を足す、ホントの意味での価値ある再構築がなされた楽曲揃いです。
そんな中でも特筆すべきは「FURUSATO」の長岡成貢によるリミックス。
元々、めちゃくちゃ素晴らしいバラッドだった「FURUSATO」をあんなアッパーチューンに仕立てるセンスには、唯々驚くばかり。
★『WEEKEND SHUFFLE』土岐麻子
元Cymbalsのヴォーカルにして、日本屈指の名サックスプレイヤー“土岐英史”の娘、土岐麻子さんによるカヴァーアルバム。
以前にも洋楽のジャズアレンジカヴァーを何枚か出してますけど、今回は日本語ポップスがメイン。
YMOの「君に、胸キュン」や、吉田美奈子の「夢で逢えたら」、シュガーベイブの「DOWN TOWN」、ケツメイシ「夏の思い出」といった名曲をジャジィにスタイリッシュに歌っています。
素晴らしくキュートで浮遊感あるヴォーカルは、軽やかで尚且つ耳に残ります。
2曲をアレンジした山本拓夫さんの手腕も見事なモノでした。シティポップスフリークの私には“どストライク”のサウンドメイクでしたねぇ。