日本グルーヴチューン振興会

2010年の3枚:企画編(オマケ付)

12月になりましたので、今年のマイベストを発表したいと思います。
どこまで需要があるかは不明ですが(苦笑)
今年のベストですが、対象となるのは2009年12月1日~2010年11月30日がリリース日の作品です。

では、まず企画編。
これは、ベストアルバムやトリビュート、カヴァーアルバムやリミックス、ライヴ盤やコンピレーションなど、オリジナルアルバムの範疇からはみ出す作品の中から、印象に残ったものをピックアップしました。

1枚目は
『ディスコ戦隊アフレンジャー』
Discosentai ダンス★マンが、モーニング娘。の「LOVEマシーン」でアレンジデヴューしてから10年の軌跡を纏めた、アレンジ作品コンピレーション。
作詞家のコンピ(阿久悠とか)や作曲家(筒美京平とか)のコンピは結構ありますが、アレンジャー縛りのコンピレーションは珍しいです。少なくとも私は聞いたことが無い。
私は、ダンス★マンがジャドーズというバンドで本名を名乗って活動していた時からのファンで、彼の音楽的なポテンシャルの高さに惚れている訳で、このアルバムはある意味私の様な人間には降って湧いたプレゼント(笑)
レヴューは、過去記事にありますので、リンクから辿って頂くとして、ダンス★マンの音楽を一言で言えば、「腰に響く大衆グルーヴファンク」なのですが、この類の音楽が今の音楽シーンでは殆ど需要が無い・・・・・
モー娘全盛期は、まだ需要あったんですけどね(苦笑)
もう少し彼が使われるような音楽シーンになるコトを願って、今年のベストディスクに認定


2枚目は
『ぼくらの空気公団』
空気公団
Bokuranokuuki これも、レヴューは過去記事を参照してください。
通常のベスト盤なら、多分選んで無いでしょう。
特に、アーティストの意向を無視してレーベルが契約履行の為に乱発するベスト盤などに価値はないです。
しかし、このベストには愛がある。
ファンが選んだ、ファン以外の人に聴かせたい空気公団をコンセプトにした12曲の作品は、どれもポップスの名品揃いです。
いいメロディと緻密なアレンジ、フックのあるヴォーカルが絡み合う、凛とした曲たちを色んな人に聴いてもらいたいと、このアルバムを選びました。


3枚目は
『ATARASHII YATSU !』
DJやついいちろう
Atarashiiyatsu_2 お笑い界きってのロック野郎、エレキコミックの谷井一郎入魂のノンストップMix。
収録曲など、これまた過去記事に譲るとして(笑)
このアルバムは、彼のロック好きとしてのセンスを如実に表す指標です。
このアルバムに収められている曲は、ジャンルもスタイルも曲調もバラバラですが、彼が繋ぐコトで妙な統一感が出てくる。
曲順とか、目からウロコの一枚。ドライヴのお伴などに最適(笑)
音楽は、クリエイターやパフォーマーやプロデューサーだけでなく、聴き手が作るコトも大事なんだと示す好例として、今回のセレクトとあいなりました。




さて、オマケ(笑)
『Lip's ALL SONGS COLLECTION』
Lip's
Lips_2 1990年代に咲いた、アイドル界のあだ花(苦笑)
3人組アイドルのリップスが残した音源を集めたベスト盤が、ソニーからリリースされました。
彼女たちが残したアルバムは1枚だけなのですが、それに未収録のシングルやカップリングを加えて作られたベスト。前述の「意向が反映されていないベスト」であるにも関わらず、何故?と思われるでしょう。
このアルバムは、“オーダーメイドファクトリー”というシステムでリリースされました。
オンラインショップで、リクエストを募りある程度の票が集まったら予約を受け付け、既定の枚数に達したら注文した人にだけ発送される、注文生産のアルバムなのです。
彼女たちの音源は、とうの昔に廃番になっています。しかし、コレを欲しがる人がある程度いた。その事実が素晴らしいと思いました。
半分色モノ状態の音楽活動ではあったけれど、16ビートをキッチリ歌いこなす実力と、上田知華・新川博・岸正之・清水信之・西脇辰弥・サエキけんぞう・井上ヨシマサ・伊豆田洋之といったそうそうたる面々による楽曲群は、今でも評価できると思うのです。
今聴けば、古く感じると思いますが、それでもアイドルポップスの金字塔として残すに値すると、私は思えるのです。
「Splendid Love」と「愛の魔力(フィラデルフィア・ヴァージョン)」は、今でも大好きな曲。ずっと聴き継いでいきたい名曲です。


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YouTube: 愛の魔力(フィラデルフィア・ヴァージョン)(sound)-Lip's


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YouTube: Lip's - Splendid Love

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コメント一覧

デルフィス(ex-ばつ)
マリーナ様
http://funky-katsu.blog.ocn.ne.jp/musicmania/
空気公団を担当していただき、感謝に堪えません(笑)
彼らの音楽は、本当に色んな要素が混ざりあい、ただの“ほのぼのポップス”とは一線を画する、高品位な作品になっていると思います。
メロディとアレンジで情景を浮かび上がらせる・・・・音楽の神髄を見せてくれるバンドだと思うのです。
ウチの人が選ばれているかどうかですか?(笑)
この後の記事もお楽しみに(爆)
デルフィス(ex-ばつ)
しげぴ様
http://funky-katsu.blog.ocn.ne.jp/musicmania/
ごく私的なベストディスク選考にコメントいただき、ほんとうにありがとうございます。
ダンス★マンは、ジャドーズ時代にアレンジをやってはいましたが、職業アレンジャーとしての活動は「Loveマシーン」が最初だったかと。
洗練されすぎると、活力が削がれるというのはアートの世界では結構あるコトだと思います。下卑たところまで行かない、ギリギリの下世話さはエネルギーになると思ってます。
日は開きますが、シングル編やフルアルバム編も書きますので、また見てくださいね。
三浦マリーナ
お邪魔します、デルフィス様。
http://aramashi-3104.jugem.jp/
では私は二枚目を担当します(笑)

聞いてきました、空気公団。この辺りはキリンジにハマった当初にけっこう試聴しましたが、なかなか趣味に合うものが無かったことを思い出します。
フォークロアな物が苦手な私ですが、夕暮れが沁みて視野がグラデーションに彩られました。
携帯からの音質で歌詞もよく分かりません(ここ大事)が歌がしみじみと耳に沁みたのです。
凝ったメロディラインも、彼らがちゃんと様々な音楽を聴いてきた事を思わせるものでした。
ところで師匠(笑)、年間ベストにウチの人の名前があるかどうかヤキモキしています。


しげぴ
デルフィス様
お久しぶりです。ダンス★マンさんは「LOVEマシーン」がアレンジデヴューなんですか!驚きです。不確かな記憶ですが、一度仕上がったものをプロデューサーがもっと汚してくれとリクエストしたとか。レビューにある「ベタな下世話さを絶妙にブレンドした・・」というのがそれにあたるのでしょうか。不景気な時代に衝撃的で楽しかったのを思い出します。他の曲も視聴してみました。確かに腰に響きます。じっとしてられませんね(笑)。
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