最近、本当に書く時間がない・・・・・書きたいものがない訳じゃないけど、なかなかパソコンに向かえない(おっさんだからなのか、性分なのか、スマホとかで長文が書けないんですよ)ので、更新が滞っております。
なので、今回はレヴューというより簡単なご紹介文を。
『NEW RHYTHM』
2015/5/20リリース
レーベル:ANO(t)RAKS フェイスミュージックエンタテインメント
ディストリビューター:スペースシャワーネットワーク
XQFQ-1501
基本的に楽曲だけでジャッジしたいので余分な情報を入れて音楽を評価したくはないのですが、彼の音楽に関しては最初からパーソナリティの部分が情報として音楽に寄り添っていました。
それは17歳の現役高校生であるというファクター。その要素はただ音楽をやっているという部分だけでいえば何の不思議も無い情報。しかし実際の彼の作る音楽を聴いてみると、その17歳という年齢は大きなキャッチコピーと化すのです。
なんですか、コレ?高校生が作る音楽ですか?(勿論、最大級の褒め言葉ですw)
いくら高野勲やノーナリーヴスの小松シゲルや朝倉真司、ファンファン、タブゾンビ、川崎太一朗といった腕利きの手を借りているとはいえ、全曲を作り、ベーシックアレンジを施し、ギターやベースや鍵盤、果てはスティールパンまで演奏する高校生。同い年の息子を持つ身としては驚きしかありません。そして、彼の様な存在が表にちゃんと出てきた事に感謝したいと思うのです。シーンが、こういうポップスを求める状況になってきた時期もあるのかな。その意味でも彼の存在は大きい。
ウワノソラやShiggy Jr.や北園みなみといった20代が存在感を示す上に、更に下の世代であるシンリズムくんが提示する上質で普遍的なポップミュージックに明るい未来が見えるのです。
実際、相当に色んな音楽を聴いて育ってきたんだろうなと想像させてくれる音楽が詰まっています。先入観を持ちたくないので、インタヴューとか殆ど読まずに書いてますけど(苦笑)、聴いてきた音楽は質量共に私の比ではない様に感じます。そして、それを糧にして良質なポップスを作り出す才能。素晴らしいです。
クレジット見てて、ウーリッツァーやプロフェット5、ローズ、ソリーナ、ミニムーグ、ハモンドB3、ヤマハDX7、クラヴィネット、ローランドVP330といった使われている鍵盤類にニヤニヤしてしまうのは世代ゆえですかね(笑)
筒美京平、冨田恵一、高野寛、小沢健二、キリンジ・・・・そういった先達が築いた上質で普遍的なポップミュージックを受け継ぎ、未来に指し示す新世代のポップマエストロ。彼の存在がこの国の音楽にとって大切なものであると実感できる素晴らしい1枚でした。
ちなみに一番好きな曲はラストの「Beautiful Sunday Morning」
この記事を書いている今にピッタリな名曲です。