ゴールデンウィークだというのに、なかなか筆は進まず・・・・・
書きたいモノが無いというわけでもないんだけど、アイドルレヴューばかりになってしまっても、なんだかビミョーな空気になりそうで(笑)
本日は、昨年のリリース作ながら今さら購入したモノ。
実は、レヴューのリクエストを頂いたりしてまして
星野源
『エピソード』
2011/9/28
レーベル:スピードスター
ディストリビューター:ビクター
VICL-63781
俳優、文筆、バンドと多彩な活動で知られる星野源のソロアルバム。
2枚目とは思えぬ世界観の確立っぷりがまず凄い。
基本的に4リズムのバンド編成で、シンプルなサウンドメイクなのに、ものすごくバックトラックが粋でクールなんです。
手触りの柔らかい“ぬくい”音は、一見フォークロアな匂い。
しかし、聴いてみての印象は見事なまでに真逆。
内省的で下手すれば鬱陶しく感じる危険も孕む歌詞が、この音と彼の声で素晴らしく洗練されたものになる気がする。
私小説的な実体験の切り売りではなく、妄想や想像によって膨らまされた世界は、彼のインテリジェンスを感じさせる。
そして、何よりも粋な印象を与えるのは、そのコードのセンス。
メロディのチョイスもそうだけど、特にコードの凝りようはスタイリッシュなポップスと遜色ない。
とあるお方は、『干し草のキリンジ』だと賞されました。
言いえて妙だと膝を打つ表現。
地味で質素に見えるけど、実は寝転がると高級ベッド並みに気持ちイイ。
外見はパッとしない(苦笑)けど、本質は極めて上質な一級品。
そんな印象を持つこのアルバムを名盤たらしめるのは、バックを固めるプレイヤー陣であることも間違いないでしょう。
ドラムは、星野のバンドSAKEROCKやグッドラックヘイワ、そして細野晴臣のバックでお馴染みの伊藤大地。ベースはこれまた細野氏のハリーホソノクインテットなどで活動する伊賀航。鍵盤はアゲハスプリングス所属のサウンドクリエイター、伊賀氏と共に曽我部恵一ランデブーバンドで活躍する横山裕章。
加えて、ペダルスティールの高田漣やトランペットの川上鉄平といった腕利きがバックを固めています。
考えてみれば、はっぴいえんど~ティンパンアレーの系譜に繋がるサウンドのニオイ。
いやいや、納得しました(笑)
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YouTube: 星野 源/くだらないの中に 【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】
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YouTube: 星野源/日常【MUSIC VIDEO】