モダーン今夜というバンドは、私が世界一愛しているバンドだ。何もかもが私にとって理想的な唯一のバンド。そんな彼ら(彼女ら?)の3rdミニアルバムがリリースされた。
タイトルは『愛しいリズム』
1曲目はタイトルナンバー「愛しいリズム」
パーカッションとホーンセクションが効いたミドルテンポのグルーヴチューン。頭サビでガッツリ心を掴むマキさんの深みのあるヴォーカル、端々で気持ちいいフレーズを挟み込むミイさんのギター、まるで歌っているかの様なリズムを叩き出すユウキさんのドラム、間奏で嫋やかな心地いい音を聴かせるシホさんのヴァイオリン。暖かい胸に抱かれた様な気持ち良さを感じる曲です。
2曲目は「風の道しるべ」
パーカッションのゆうこさんが詩を書き、キーボード&アレンジのタムさんが曲を書いたラテンアッパー。イントロのストリングスにパーカス、ドラム、ギター、キーボード、音が重なっていく度にゾクゾクが増していく。そして、ここでも素晴らしいのがサビ前のフィルがホントに鳥肌モノのユウキさんのドラム。全員のコーラスといい、エンディングのホーンとストリングスの絡みといい、11人のメンバーが一気に吐き出すエネルギーに圧倒される。コレはライヴが楽しみで仕方ないナンバー。
3曲目「おやつのじかん」
詩の世界観も演奏もメロディも全てカワイイ。あゆみさんのソプラノやコウヘイさんのテナーサックス(間奏のソロ、めちゃカッコいいっ!)はじめ、ココでもホーン隊大活躍。後半からエンディングに向けてスゥイングしまくるホーンの分厚いフレーズ、思わず耳を奪われるね。あと、バンジョーの使い方とか、テイストが少しジャグっぽいのもホノボノして癒されます。
4曲目は「君なんか」
このアルバム中、唯一のスロウチューン。編成もG,B,Ds,Keybの4リズムでシンプルになってて、マキさんのヴォーカルが際立つ。1番をギター1本でしっとりと歌い、後半キーボードやドラムやベースが加わってからの“歌”は聴いてて泣きそうになるくらいエモーショナルで。エンディング間際のブルースフィーリング溢れるギターソロもココロにグッときます。
ラストは「どこへ行こう」
正にドライヴ感溢れる理想的なアッパーチューン。りゃんぺいさん&ゆうこさんのパーカッションコンビはノリノリのグルーヴを生み出し、コータさんのファンキーなベースが更にドライヴ感を加速させる。そして、この曲をこんなに気持ちイイものにしているのは、トランペットのヤスくんのホーンアレンジ。シティポップスの様なコーラスとグルーヴィなベース、炸裂するトランペット、私の大好きなテイストを全部かき集めたらこの曲になりました、と言っても過言ではないです。
ジャケットのアートワークも含めて、文句の付けようのない1枚です。「素晴らしい」とか「名盤」とかいう言葉ではなく、私がこのアルバムを一言で表現するならば・・「嬉しい」
聴いてて、こんなに嬉しい気持ちになれる音楽は滅多にありません。