世界一愛すべきバンド“モダーン今夜”のライヴ参戦の為、今年2度目の上京をして来ました。今回こそ、ちゃんとしたレポを書こうと思っていたのですが、無理な話でした(笑)
以下は、極私的な内容も含んだ感想です。
その日は10月28日・金曜日、私は仕事を休んで渋谷にいた。新幹線で東京に来ていた。今年2度目の一人旅。どっちも、モダーン今夜というバンドのライヴを見る為の上京。
何万円も使って、仕事を休んで、そこまでして来るだけの価値が、このバンドにはある。少なくとも私にとっては、モダーンのワンマンライヴは人生の中で何よりも優先されるべきコトなんだと、思いを新たに渋谷にいた。
開演前、外で待っているとshimoさんに声を掛けられた。モダーンのファンでネット上での交流をして頂いてる方。柔和な雰囲気で思っていたとおりの好人物(笑)。初対面とは思えぬ感じで色々と話す。
開場して、shimoさんと共に最前列に陣取る。整理番号25番の私が、最前列ド真ん前でイイんだろうか・・・などと殊勝なコトも少し思ったが、とりあえず出来るだけ近くでモダーンのエネルギーを受け止めたかったのだ。
客電が落ち、ステージ上のスクリーンに「愛しいリズム」のPVが映し出される。実は、このPVに「あなたの愛しいものの写真を送ってください」という企画で子供達の写真を送っていた。素材として使われるという話だったのだが、小さくて全然わからない(笑)
このPVが伏線になって、私はクライマックスでとんでもない事態に襲われるのだが、ソレは後のお話だ。
PVが終わると「風の道しるべ」でライヴはスタート。今アルバムの中でも、ユウキさんのドラムとホーン隊が琴線触れまくりの演奏を聴かせてくれたラテンチューン。既に私のテンションは頂点に達してしまう(早っ…苦笑)
間髪入れず、これまたホーン大活躍のアッパーチューン「どこへ行こう」が畳み掛ける。この時点で、私の体力は消耗し切って(笑)
「海の底」の様なじっくり聴かせる魂の歌と「レジーナ」の様なノリノリのナンバーを絶妙に配分しながらのステージ。6月の初ワンマンの時より、メンバーの皆が楽しんでいる様な印象を持った。
色々と趣向も凝らされていて、パーカッションのリャンペイさんがドラムを叩いたり、少人数編成(組合せは色々ありすぎて…苦笑)での演奏があったり、多彩なゲスト、風船が上から降ってくる演出、それはもうてんこ盛りで。
中でも印象に残ったコトを幾つか。
「ららら」をモダーンガールズ4人で演奏した時、しっとりした歌なのにステージ上の光景がもの凄く華やかだったコト(笑)。
上から降ってきた風船をステージのマキちゃんに打ったら打ち返してくれたコト。
そして「おやつのじかん」で、マキちゃんとヤスさんのお父様がゲストとして登場した時、私は少し涙ぐんでいました。
シブくジャズギターを弾くお父さんが、私の父とダブって見えたのです。
私の父は3年以上前に66歳でこの世を去りました。私が、唯一尊敬できる人でした。映画音楽やオールディーズが大好きで、でも若い世代のポップスにもとても理解があって、私がロックやポップに興味を持った時に「音楽はイイぞ」と後押ししてくれたのは父でした。私が音楽を愛する人生を送る様になったのは、あの父がいてくれたから。そう思うと、こうしてライヴの為に上京して、こんなに楽しい時間を過ごせているのは、父のお陰なんだと改めて思い出したのです。
目の前にいるマキちゃんのお父さんは、どこか父に似ていました。そんなお父さんが、私達を楽しませてくれている光景には、涙がにじんでしまいます。
さて、クライマックス。「愛しいリズム」の演奏が始まりました。スクリーンには、また映像が流れています。最初に見たPVとは少し違う写真が映し出されているのを横目に、私は恥ずかしげも無く大声で一緒に歌っていました。時々、目の前のマキちゃんと目が合うのが嬉しかったり恥ずかしかったり(笑)
パッとスクリーンに1枚の写真が映し出されました。ピンボケ気味のその写真は、私が送った子供達の写真・・・・・・大好きな、大好きなモダーン今夜の演奏の後ろに、愛しい、愛しい子供達の大写しの写真。歌いながら、私はボロボロ泣いていました。止め処無く涙が零れてきます。
子供達が「お父さんが行きたいライヴなんでしょ?楽しんできて」と言ってくれたから、私はこんなにも素敵な時間を過ごせているんだと思うと、感謝と愛しさで胸がいっぱいになりました。私にとっての「愛しいリズム」は、“子供達が生きて傍にいてくれる”その鼓動なんだと感じたのです。
私、コンサート・ライヴで感動した経験は沢山あります。でも、あんなに号泣したコトは生まれて初めて(苦笑)
もう、あの涙で冷静なレポなんて書けるワケないって諦めました。
セットリストや詳しい内容などは、このあたりを見て頂いた方がイイと思います(笑)
・mike's box
・ガールズドットミュージック:ライヴレポート
・shimoのつぶやき
号泣から立ち直った(笑)私は「名犬ジョディー」の大合唱で弾けまくり、アンコールのゲスト総出演の「もぐら」で燃え尽きたのです。とても、とても短く感じた2時間の至福の時間。
モダーン今夜の皆さん、スタッフの皆さん、オーディエンスの皆さん、本当に本当にありがとう。あの幸せな時を共有出来たコトに心から感謝します。