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日本グルーヴチューン振興会

ONIGAWARA『ヒットチャートをねらえ!』

4月になり新年度が始まりました。

私も勤め人の宿命、人事異動によって変則勤務の職場に変わる事から、今まで土日中心で更新してきたのが不定期になろうと思われますが、今後とも宜しくお願いいたします。

さて、本日の1枚は春に相応しく楽しい気持ちが掻き立てられるコチラ。

 

 

ONIGAWARA

『ヒットチャートをねらえ!』

2017/3/22リリース

Lastrum

LACD-0281

 

 

 

 

 

 

元・竹内電気の竹内サティフォと斉藤伸也によるスーパーJ-POPユニット、ONIGAWARAのファーストフルアルバム。

昔、竹内電気のシングルを買った(何故買ったかはハッキリ覚えていなかったりするけど)ことがあるので、彼らがユニットとして活動する様になってからも少し動向は気になってはいた。

しかし、音源を片っ端から買うというところまではいってなかったし、とりあえず緩くウオッチしてるくらいの感じだったのだが、このアルバムには脱帽です。

素晴らしい出来です、ホントに。

今までの音源も良かったんだけど、このアルバムは一皮も二皮も剥けて“スーパーJ-POPユニット”の名に相応しい作品になってると思います。

 

何よりもポップネスが溢れている。ポップスへの愛とリスペクトに満ちたオマージュの数々。

結局、何だかんだ言ってもポップスが最高なんだという気持ちが満ち満ちています。

 

冒頭からエモーションズの「ベスト・オブ・マイ・ラヴ」という手垢に塗れた(言い方が悪いw)ソウルクラシックを下敷きにしながら、きちんと21世紀のJ-POPとして成立させる見事なお仕事。ベースにOKAMOTO'Sのハマ・オカモト、ドラムにマシータ、パーカスに西岡ヒデロー、鍵盤にSawagiのコイチ、ホーンにチャンケンやNAPPI、村上大輔といったゲストを迎えてゴージャスな音に仕上げているのも素晴らしい。

 

そこから、ジャジィでポップなグルーヴチューン「ダバダバ」~林田健司辺りを彷彿とさせる「タンクトップは似合わない」~秀逸なメロディラインが印象的なミドルチューン「僕の恋人」と続く前半の4曲で、このアルバムの評価は確定しました。2017年を代表するポップアルバムになると思います。

 

そこには、80年代の所謂産業ロック的テイストや90年代渋谷系といった辺りのニュアンスはもちろん、その辺を含めて様々なグッドサウンドを咀嚼したSMAP楽曲を彷彿とさせる音作りがあります。古今東西のポピュラーミュージックをお手本としつつ、現代の自分たちの音に昇華させる彼らの腕を見せつけられる。

 

 

本当に、こんなに聴いてて楽しいアルバムは滅多にないです。是非聴いてみて欲しい。当振興会は太鼓判を押します。

 

 

 

 


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