日本グルーヴチューン振興会

ブルー・ペパーズ「ずっと/秋風のリグレット」

ご無沙汰しております。夏バテを久しぶりに経験し、おそらく生まれて初めて軽度の熱中症に罹るという状況でしたが、本日はそんな気分を爽やかにしてくれるシングルをご紹介。

 

 

ブルー・ペパーズ

「ずっと/秋風のリグレット」

2017/7/28リリース

VIVID SOUND

VSEP828(CD+7inch)

 

 

 

 

 

2015年の10月にデヴューEPがリリースされた時、レヴューを書きその年のマイベストにも選んだ気鋭のポップユニット、ブルー・ペパーズが待望のニューシングルを先月リリースしました。

1か月後のレヴューで時期を逸した感はあるのですが、楽曲の感じからすると今の季節にはピッタリなんじゃないかと(笑)

 

とにかく、福田直木くんと井上薫くんという若き才能が繰り出すインテリジェントなスタイリッシュポップを堪能していただきたい。

素晴らしく心地よいサウンドとメロディが詰め込まれた楽曲が本当に素晴らしいです。

 

「ずっと」の方は、イントロのシンセフレーズやギターソロの音色から感じる古の耐久性が高いポップスのエッセンスを、今の時代のテイストに昇華させる手腕が見事としか言えません。ヴォーカルの佐々木詩織さんは前述のEPにも参加していましたが、存在感のある落ち着いた歌声が楽曲を引き立てています。ドラムはグルーヴマスター:佐野康夫、ベースは平松圭太、ギターはKinki Kidsのサポートでお馴染み外園一馬、そして曲を作った井上薫くんが鍵盤・パーカッション・コーラスを務めています。鉄壁の4rhythmが作り上げるサウンドが良すぎてインストまでも名曲です。

 

「秋風のリグレット」の方は福田直木くんの作品。千葉康太郎のドラムに井上薫のキーボード以外は福田くんがヴォーカル・コーラス・ギター・パーカッションを担当という、より趣味性の強い作品(笑)福田くんの歌がとても好みなんです。70~80年代のシティポップシンガーの様な甘さとオトナ加減が同居する感じ。そして、いかにもAORマニアの彼が拘って作ったんだろうなと思える空気感が漂うバックトラック。特に鍵盤のコード感やコーラスワーク、本当に大好きです。

 

また、サウンドだけでなくジャケットも愛のあるオマージュ。セシリオ&カポノの『Night Music』そのまんまな感じもオッサンには好ましく感じられます(笑)

 

多分、まだ20代半ばの彼らがこんな音楽を作っている。マニアックな拘りを持ちつつ出来上がった曲はポップで聴き心地が良い、ライトメロウな名曲。本当に2017年という時代にこういう若者がいる事がとても幸せだと思うのです。そして、もっともっと多くの音楽ファンの耳に触れて欲しいと思うのです。

 

9月にはアルバムもリリースされる様ですし、ますます目が離せませんね。


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