さて、今年のシングルについてですが・・・・・
ラインナップを見ていただければお解りと思いますが、なかなかに面白い感じになりました。
では、早速
1枚目
嵐
「Troublemaker」
1年で6枚のシングルをリリースするという、アイドル歌謡全盛の時代でも珍しい荒業に打って出た嵐ですが、個人的なヒットはこのシングルだけでした(苦笑)
ただし、このシングルは彼らのシングル史上でも相当上の方にくる大ヒットです。
これだけ完成度の高いグルーヴチューンは、なかなかお目に掛かれるモノではない。
彼らの真骨頂を見せつけた、今年最も聴いたシングル曲です。
2枚目
Perfume
「VOICE」
ファンだから選ぶ、といわれても仕方ないかも(苦笑)
しかし、客観的に見てもこの作品の完成度はメチャメチャ高い。
キャッチーで極めてポップな歌ものテクノでありながら、サウンドのディテールの端々がエッジが立ってて実にクール。
しかも、サウンドクリエイターである中田ヤスタカとがっぷり四つに組む、そのパフォーマンス力の高さを見せつける。
まだまだ見たい。この先のPerfumeを。未来の彼女たちを。
そんな風に思わせてくれた逸品です。
3枚目
東京女子流
「ヒマワリと星屑/きっと忘れない、、、」
今年一番の拾いモノ(笑)、というのは失礼だけど、今年の最優秀新人賞は彼女たちだと思ってる。
アイドルのみならず、あらゆるJ-POPのアーティストの中でも、楽曲レヴェルは最上級に位置づけられる。
幼すぎると思われるかもしれないヴォーカルは、これから成長していく過程でスキルアップしていくでしょう。その時に、スタッフがこの水準を維持できていたら、相当凄いコトになると確信しています。
とりあえず、来年中にはアルバムリリースして欲しい(笑)
という訳で、今年のシングルベスト3は、タイトルチューンだけでなく、シングル全体として非常に充実していたものが選ばれました。
そして、3枚とも・・・・“アイドル”という括りで捉えられる。
2010年のシングル最大の主観的感想は、自分で曲を作らない、アイドルの作品が素晴らしくハイクオリティだったというコトなのです。
自作、自己プロデュースのアーティストは、自分の作った曲を世に出すという目的で音楽を作ります。
それは、裏から見れば客観的な視点を欠いた独りよがりになる可能性を秘めているというコト。
音楽制作のプロ集団が、そのパフォーマーの資質に合った楽曲を作る、何百というデモテープの中から確かな目をもったスタッフが選び抜いた楽曲をセレクトする、といったやり方には、プロフェッショナルのプライドが見えるんだと、改めて思ったのです。
各楽曲のレヴューは、タイトルに貼ってあるリンクからどうぞ。