日本グルーヴチューン振興会

NONA REEVES『CHOICE BY NONA REEVES』

先月、先々月と偶々に洋楽カヴァーのアルバムを買いました。

今は、邦楽新譜バイヤー(笑)の私ですが、元を糺せば音楽マニアの道を歩み始めたのは中高校生の時、60~70年代の英米ロックを遡って聴いていた頃。

やはり、洋楽には思い入れがあるのです。
5年くらい、ひたすら洋楽を聴いてから邦楽に移行したコトが、曲やサウンドやアレンジ重視のリスニングスタイルに繋がったのだと思うのです。



では、そのカヴァーアルバムをご紹介しましょう。
まず、今回はこちら。



NONA REEVES
『CHOICE BY NONA REEVES』
2011/6/8リリース
Billboard Records
HBRJ-1001
Choice トライセラトップスの和田唱と並んで、マイケルジャクソンを語らせたら芸能界でも双璧(笑)という生粋のポップマニア、西寺郷太率いるノーナリーヴスが実に愛情たっぷりのカヴァーアルバムをリリースしました。

Billboardというレーベルの名が示す様に、いつまでも色褪せない珠玉のポップチューンばかりです。



例えば、ビージーズがディスコブームの先駆けとして全米ナンバーワンヒットさせた「ジャイヴ・トーキン」。35年以上前の曲を、ちゃんと今のサウンドに昇華させている。
個人的にプリンスの曲で一番好きな「アイ・ウォナ・ビー・ユア・ラヴァー」のカヴァーは嬉しいチョイス。プリンスが優れたメロディメイカー&サウンドクリエイターであるコトが再確認できます。ギターのカッティングが実に気持ちイイ。
カルチャークラブの「ドント・トーク・アバウト・イット」は、まるでノーナの新曲の如きハマりっぷり。郷太氏のインタヴューによると、この曲は今まで世界中で誰も公式にカヴァーしていないとのこと。盲点だな~(笑)カルチャークラブが、実は黒人音楽に造詣が深くカッコいいグルーヴを発していたバンドだったコトを思い知らされます。
ビリー・ジョエルの「素顔のままで」やイーグルスの「言いだせなくて」といったアメリカンヒットでは、郷太のヴォーカルの上手さが際立ちます。
そして、件のマイケルジャクソン!
「スムース・クリミナル」を選ぶあたりがニヤッとしちゃいますよね。ブリブリのベース音とハードなギターがドライヴするバックトラックと、繊細な高音で愛情を溢れさせるヴォーカル。カヴァーはこうでなくちゃって思います。
テディ・ベンダ―グラスの「LOVE T.K.O.」やトッド・ラングレンの「WAILING WALL」は、ポップミュージックにとってメロディというのが如何に大切かというコトを感じさせられる。

カヴァーにオリジナルを凌駕するモノなし、が基本的なスタンスの私ですが(苦笑)、やはり良くできたカヴァーというのは顔が綻んでしまうのです。
カヴァーする側に、曲に対する愛情が感じられると聴いてる方も嬉しくなる。

意味のあるカヴァーとは、そういうモノであるべきだと強く思うのです。

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YouTube: SMOOTH CRIMINAL / NONA REEVES

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