日本グルーヴチューン振興会

昭和歌謡(?)三態

奥村愛子・大西ユカリと新世界・ヒルタナユミと魅惑の東京サロン、この3つを一括りにするのは無理があるのは承知の上で纏めてレヴュー。

奥村愛子の『万華鏡』は待望のメジャーフルアルバム。CDエクストラ仕様にしてCCCDを回避したコトに先ず喜んだね。「いっさいがっさい」「冬の光」「蝶」といった今までのお馴染みナンバーも入っているが、ヴァリエーションの豊富さに少し驚く。ビッグバンド系サウンドをベースにしながらも、ミドルテンポの歌謡曲テイストのメロディが生きる曲が多い。T.P.Oをフィーチュアした「宝石」、スリル・ホーンズ+河合わかばに木原龍太郎(Keyb)小松秀行(B)宮田繁男(Ds)という「接吻」の頃のオリジナルラヴのリズム隊が絡む「明日からふたりは」、イントロ無しで頭サビ・バックトラックは「埠頭を渡る風」を彷彿とさせる「フリージア」と佳曲揃い。
個人的に一番ハマったのはタイトルナンバー「万華鏡」。ラテンテイストのアッパーチューンで、疾走感あるヴァイオリンとパーカッションの絡みが堪らないのだ。この一曲で1500円は払える(笑)

ヒルタナユミと魅惑の東京サロンは、この中じゃ一番昭和歌謡テイストが強いかな。モダンなキャバレーミュージックというかアッパーなムード歌謡というか・・ただ、頭抜けた感は未だ無いんで、あとは“キラーチューン”をどれだけ持てるか、かな。も少し煮詰めていけば面白いと思うんで、今後に期待ということで。

大西ユカリと新世界は、もう世界観が出来てるなぁ。ユカリ姉のヴォーカルの“味”を最大限に生かす音作りがちゃんと確立されてる気がします。メロディに強烈なフックがあるわけでは無いので、どっちかというと「スルメ」的なCDだと思いますが。ガムシャラな若者には真似出来ない大人の余裕ってんですか?そんなテイストが芬々と漂っています。横山剣の『行こう』の掛け声で始まる、ユーモラスなモダン演歌(?)ファニーな歌謡曲(?)「恋の京阪神」は大好きな逸品です。楽しいな、コレ。

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