盛岡市でんき工房 電気屋と介護のブログ

盛岡市本町通で「街のでんきやさん」を営んで23年。現在、妻が奮闘中!

助手席にのりたい夫

2023年02月19日 | 夫の介護の話

夫が脳出血で倒れて 右片麻痺になり 半年のリハビリ後 退院して

一番初めに 私に望んだことが「助手席にのりたい」でした。

以来 ずっと助手席に乗せています。

一度セカンドシートに乗せてみましたが、右の下半身に踏ん張りがきかない夫は、

目的地に着いた頃、 シートベルトも役目を果たさず、ゴロンとシートに寝そべっていました。

今は ドアにつり革ならぬベルトを渡して それにつかまってもらい、

大きく揺れないようにしています。

冬の雪国の晴天は まぶしいので サングラスも欠かせません。

今まで運転席では わき見することの出来なかった景色も堪能できます。

失語になり 会話は私の一方通行ですが、

「あ、馬だね、キジだね、あ、こまち(新幹線)だね」と話しかけると 楽しそうです。

偶然観た映画「最強の二人」の中でも、

介助の男性が重度障害の男性をすすんで助手席に乗せて ドライブをしていました。

夫の事も 乗せられるうちは 助手席に・・・と思います。 


一人で洗濯機を積む・一人で夫の体勢を直す

2023年02月19日 | 夫の介護の話

今我が家には 仕事用の軽バン1台しかありません。

夫の送り迎え、通勤、洗濯機の納品もこれ1台。

で、この荷台に洗濯機を積む時に、私は一度に載せられないので、

まず 荷台のそばに(なんでもいいのですが)プラスチックのツールボックスを置いといて、

そこに載せます。

そこで今度は自分の腰の高さに合わせて持ち直し、荷台に一気に載せます。

地面から荷台へ一度にやろうとすると 腰に結構負担がかかります。

この方法をマスターして良かったのは、夫の事にも 応用できたことです。

外で 夫が 車椅子から落ちてしまったことがあり、まわりに誰もいないし さて・・・?

と思ったのですが、

まず夫を地面に座らせ、羽交い絞めにして少し持ち上げ、ツールボックスに座らせます。

すぐ隣に車椅子を持ってきてレバーを固定。また夫を羽交い絞め持ち上げ・・・で、車椅子に座らせます。

夫75㎏176㎝ですが、私の腰の高さと 重たい物の中心部の高さが変化するだけで

何とか持ち上げられるものです。体幹は強い方がもちろんいいですが。

電気屋として冷蔵庫や洗濯機の納品を手伝ってきたので、

重い物に慣れていたのは、 今になって 介護に役に立っていると思います。


自宅トイレに電気ヒーターを付けました

2022年01月07日 | 夫の介護の話

夫が トイレ直後 意識がもうろうとする事があるので、調べたところ、

寒いトイレに入って血圧が上がり、排便後は血圧が急に下がって もうろうとするのではないかと。

(排便後 血圧が急降下する状態を排便ショックというそうです)

また、血圧を下げる薬を飲んでいるので それが丁度効き始める時と、トイレ時間が重なっているのではないかとの事でした。

トイレが寒いのは何とかしてあげたい!・・・・というわけで、

「壁掛け式電気ヒーター」を付けました。

いったん、車椅子ごと夫をトイレにいれて、突っ張り棒2本を交互につかまりながら 便座に座らせます。

なので足元には 物を置きたくないので、壁掛けです。

実は脱衣所に同じものが付いていて 冬 大活躍なので 同じものを選びました。

コンセントが一口余っていたので 電気工事は無し。

画像は 便座に座って天井を見上げたところです。


明朝のメニューはアスパラとベーコンの炒め物なので

2021年07月12日 | 夫の介護の話

夫は2017年から人工透析を週3回 行っています。

そうなる前から 腎臓に負担をかけない食材選びや調理をするように 指導を受けました。

100%は出来ませんが。出来合いの物も食べるし、疲れて手を抜きたいときもあるし。

私たち夫婦は 夫の方が 料理の手際が良かったし・・・。

 

で、心がけているのが、「薄味にすること」と「カリウム」に気を付けること。

例えば 明日の朝食に アスパラとベーコンの炒め物を出すとすると、

アスパラを一口大に切っておき水に浸したまま 一晩 冷蔵庫の中で保管します。

明日は ベーコンの塩分だけで これを炒めます。

水に浸すのは カリウムを溶け出させるため。

一口大カットは 断面を増やすためと、スプーンにのりやすい大きさだから。

夫は左手だけで食べるので 主にスプーンを使います。

 

夫はカリウムをなるべくとらない方がいいのですが、

健康な人は 夏は特に 利尿作用のあるカリウムを多く含んだ食材、

キュウリ・スイカ・メロンなどや、他の野菜もどんどん食べたほうがいいのです。

 


夫を介護する生活が始まりました。

2021年05月06日 | 夫の介護の話

2017年秋から 夫は腎機能低下のため 人工透析を始めました。

2020年晩夏、夫は脳梗塞の症状が出て 40日ほど入院しました。

2020年秋、夫は脳出血をおこし手術して、半年リハビリしながら入院しました。

コロナ感染対策のため ずっと面会は出来ず、退院直前に久しぶりに会った夫は

一回り痩せて、表情がこわばっていて、少し寂しそうでした。

 

右半身が動くことが困難になり、喋る事も出来なくなり、難しい事は考えられません。

多少この先 リハビリが成果をあげて回復しても もう電気屋をする事は無理でしょう。

夫は この半年の中で 自覚 覚悟をしたようです。

さて、夫を介護しながら 私ができる電気屋を続けていく・・・。

そんな生活の始まりです。