汐留に行って思い出す。

2010-05-20 17:51:07 | Weblog
今日は午後から汐留の電通本社で打合せ。
もちろん代理店さんの説明役としての同行です。
日本テレビの地下駐車場に車を止めて地下道から電通本社に入ろうと思ったのですが
今日は珍しく満車、仕方なく新橋地下駐車場に車を止め地下道を歩き電通入りです。
傘をささなくて行く方法でした。

汐留もすっかり巨大複合都市になってしまいましたね。
昔は貨物列車の引き込み場所でありそれが廃止になってからは巨大な空地が何年も続いて
いた時期もありました。汐留開発が進み千代田区麹町にあった日本テレビもここに本社を
移転し新社屋完成と開局50周年を記念して27mもある巨大なバルーンを新社屋の壁面
に設置した事を思い出します。今から7年前の事でした。
なんとなく通りがかってこのバルーンを見上げた記憶がある人もいるでしょうね。
私のそれまでやった仕事のベスト3に入る大仕事でした。
この建築に携わった清水建設や三菱地所は新社屋が完成しほっとしていた頃に
後付けでこんなバルーンを付けたいなんて事になり逃げまくってましたからね(笑)
私の前では『こんな小さな会社の野郎がふざけた事に賛同しやがって!』・・・でした。
どうやったらこの大手建設会社の協力体制を得られるのか?・・・・良い事を考えました。
それは大人げない事ですが・・・『ちくる』
日テレの上層部に『全然協力してくれるような感じではないのです』どうかトップダウン
で協力してくれるように言い聞かせてくれませんか!・・・と、ちくりました。(笑)
しかし、そんなのあたりまえの事です。
建築を依頼されそれも完成間近で建物のにこんなおまけを付けるなんて、普通絶対ありえません。
その後、どう言う事になったのか良く知りませんが、『とっても協力的になってくれました』
それでも確かな記憶でこのバルーンの強度計算だけは受けてくれなかった事は覚えてます。
建築物のような堅いものでない、ふわふわしたバルーンは強度計算を出すのはもの凄くむずかしのです。
万一、落下したりして事故でも起こしたら、建物を壊したら・・・・・・今の私はいないでしょう(笑)
そこで命知らずって言ったらおこられますが六本木ヒルズなどの強度計算を手掛けた特殊強度計算師
を口説き落としその一番怖い部分を私が請負ったのです。・・・・・命知らずは私ですね。

文が長くなりそうなので今日はここまで。  次回につづく。


日本テレビの壁面に・・・・なに? あれ??  2003年の仕事でした。


全長27mの大きさを人のサイズと比較してみてください。 大きさの感覚が完全にマヒしてます。