汐留の続き

2010-05-21 17:26:05 | Weblog
アクアマイスター主催『ディスカスコンテスト&メモリアルブルー品評会』が発表されましたね。
今回のコンテストは青系だけのコンテストでかなりマニアックなイベントになりそうです。
下記のアドレスからご覧ください。
http://aqua-meister.main.jp/index.html

そして、昨日の続きです。

そんな誰もが責任を取りたくない強度計算、私が腹をくくった瞬間でした。
書き忘れましたが『みんなが逃げ出したくなった大事な事を書いてませんでした』
毎日、このバルーンを上げ下げする『とんでもない仕様』だったのです。
地上のデッキから設置固定場所まで約100m、ワイヤー100mを何トンで引いて風速何mで
どのくらいワイヤーが揺れるか? 社屋のガラスにワイヤーが叩き付けられないか?
それを吊り上げる地上100mのアームの強度、それを巻き上げるウィンチ6台、もう何もかも
総て計算で出すしかないのです。 もう後戻りは出来ない命がけのプロジェクトだったのです。


何で斜めにワイヤーを? バルーンの真下に『お花屋さん』があったのです。

プロジェクト立ち上げ当初、鉄骨関係を含む数社が『この仕事は危険過ぎて関われないと自ら
辞退したのも事実です』・・・・・辞退した会社を私はまともな会社であると思いましたよ。
ただ、こんな機会を与えられ誰もやった事のないに事に挑戦する。そして局サイドの陣頭指揮
を取ってくださり全面協力をしてくださったO部長と電波少年の名プロデューサーT部長。
そして今でも大事に残している一枚の用紙を皆さんにお見せしましょう。
このプロジェクトが決定した瞬間の通知書です。


この文章にはO部長のプロジェクトに対する考えと自分の首を賭けるほどの意気込みが感じられるのです。

そして製作に入り8ヶ月。

いくつかの苦難を乗り越え未、いまだかつて見た事も無い巨大なバルーン装置が完成したのです。



完成記念の打上げを局サイドでしてくれた時の事。
T部長に聞いてみた、このバルーンはアートを意味する事はわかってますが何をイメージしたのですか?
これからこの汐留の地は複合都市となるのです。
その都市の中心的シンボルとなるのが日本テレビです。
中心、すなわち・・・・『へそ』ですよ。
えっ!・・・・『へそ』ですか!?

そして一般にお披露目初日には照明で新社屋が染められ、巨大な汐留の『へそ』となりました。



いつも同じ事を毎日繰り返しているのでは人間成長はありません。
少し背伸びをするくらいの仕事に望む事で自分が成長出来るのです。

あれから7年・・・・O部長は東京スカイツリーの日テレの責任者として活躍されているそうです。
年に数回、今でも連絡を取り合ってます。

東京スカイツリーのオープニングも何か考えなくてはいけないのかな?