ドクトルかっちゃん[笑顔で元気] 1314KHzラジオ大阪OBC

ラジオ大阪(水) 17:45~パーソナリティーかっちゃん&仲みゆき・毎週お届けする医療健康情報です。

アンチエイジング①「いつまでも若くありたい」リン、活性酸素、AGEの除去

2024-09-04 23:19:22 | 医療健康
 
アンチエイジング「いつまでも若くありたい」子供の頃は考えないけど、いつしかみんなが思う事。
寿命の短いネズミや長生きする象や長寿の亀などの動物の違いは何でしょうか?
実は血液中のリンが多い動物は短命で、リンが少ない動物は長命です。
動物の寿命を比較すると血中リンの含有量と相関関係があります。
私たちは食事でリンを摂取しますが、腎臓の働きで尿となって排出されます。
汗ではリンは排出されません。
という事はリンの多い食品ばかり食べていると腎臓に負担がかかり、病気になる可能性もあります。
そうなれば、体内のリンの濃度が上がり、寿命も短くなっていくかもしれません。
食品から摂取するリンは有機リンと無機リンがあります。
有機リンは乳製品や肉類に含まれる動物性と大豆などに含まれる植物性があります。
様々なTV番組で長寿の為に蛋白質を摂取しなさい。
「肉を食べなさい」
と言われますが、動物性リンは吸収されやすく、逆に寿命を縮めているかもしれません。
大豆などの植物が含有するリンはあまり吸収されず安心です。
特に気をつけないといけないのは無機リン含有食品です。
加工食品の食品添加物として使用され、カップ麺、加工肉、練り製品など、様々な食品に使用されています。
無機リンは何と90%が吸収されます。
加工食品の原材料表示を見て、リンの文字が無いか見て頂くと無機リンを含有しているかが分かります。化合物ですので、りん・・・などの品名で書かれています。
水溶性なので食べると直ぐに吸収されてしまいますが、リン化合物を軽減する方法があります。
竹輪など食材によっては調理前にボイルすれば、リンやカリウムの含有量を減らす事が出来ます。
おでんなども良いかもしれませんね。
アンチエイジング1はリンの摂取量を減らす。
2番目に重要なのは、体内の細胞中のエネルギー生産工場「ミトコンドリア活性」に必要な5―ALA(5―アミノレブリン酸)です。
人の体内産生のピークは17歳です。
つまり加齢によって減少していきます。
それを補うのに鉄分が必要です。
特に現代人は鉄不足です。
アンチエイジング3番目は細胞の糖化予防。
AGE(終末糖化産物)を作らない。
簡単に言えば、糖尿病にならない食養生です。
予備軍の方も要注意(終末糖化産物)は作られています。
空腹時血糖値基準値は110未満ですが、90以上は糖尿病注意報、95以上は糖尿病予備軍、100以上は血糖値スパイク(食後の血糖値の上昇)を起こし、糖尿病発症の可能性もあります。
食品に含まれるAGEもあります。
糖質+蛋白質+加熱した物。
具体的には小麦粉+卵を焼いた食品です。
いっぱいありますね。
アンチエイジング4番目は活性酸素を減らす事。
活性酸素は細胞を傷つけます。
さらに、全ての細胞の表面には、先ほどのAGE(終末糖化産物)と結合する鍵穴(RAGE=レイジ)が存在し、AGEがRAGEと結びつくと細胞に慢性炎症が起こります。

その過程でも活性酸素が産生され、活性酸素によって局所でAGEが作られ、鍵穴RAGEも更に増えます。
つまり、「糖化でAGE増加」→「酸化が進む」→「活性酸素の増加」→「慢性炎症」→「活性酸素産生」→「AGE増加」という悪循環が生じます。
そしてアンチエイジング5、これはとても重要です。
25才と60歳以上の体の違いの根本、これは来週にお話させて頂きます。
AGE(終末糖化産物)と活性酸素については、またいつか詳しくご説明させていただきます。
アンチエイジングで先ずすべきことは、食養生。
和食中心にして、リンの多い食品を控える。
動物性食品、粉製品、炒め物、揚げ物を控える。
毎日食べる物は、お米、みそ汁、糠漬けやラッキョウなどの発酵食品、野菜、海藻、根菜類、小魚、ゴマなど、昔から日本人が食べてきた物が日本人の腸内フローラを元気にしてくれます。
健康な腸内フローラを造れば、腸内発酵が進み、腸内で水素ガスが発生して活性酸素を除去してくれます。

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