馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

詩育日誌01.08でーでー

早朝にひとりトラがきて
コメを磨ぐ
このひと、でーでー?
たんねんに
生活のぬいぐるみをかぶって
よう冷えるなあ。
っていいながらうれしそう
貧語をながして
こころのまずしいじぶんを磨ぐ
やっはりたにんには
なれんなあ。
ひと粒もゆるがせにせず
あたりまえが
磨ぎあげられる
そとは雪が降ってきた
あったかい国のかがやきまで
冬のおもてを
ぴかぴかにしたいのです
おねがい、トラくん。
磨ぎ汁は捨てないで
ヤギたち暗いうちから
待っているずっとこっち見て
このひと、でーでも、
ありゃーせん。
ていねいに
生活のぬけがらをかぶって
ムダがなくなるまで
雪の朝を磨ぐ


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