ゆるやかな流れの川にそって海まではしる半島をはげしく雨がたたいて うねらせて また晴れた笑いにしみこんだ涙のかずだけ別れがあるという 記憶のなかで沖がひからびて岬に虹がたつ するとじっとしていられない戦士たちの芯がまた熱くなる 顔をくだる流れの川にそって峠をのぼるじぶんをいつも湿らせたまま 涙のしみこんだ笑いが涸れないうちにさあ、急げ。その先へ底の深さははかり知れないが