馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

詩育日誌12.07青いイルカの夢⑭解体屋

拾ってきた機械の
手や足や触角がおり重なり
じぶんの家が
「巣」と呼ばれている
クモになった
機械仕掛けの言いわけ

もうすこし柔らかく、滑らかに生きる。

いりくんだ意識の
湾に入りこんだ生活と
入院で真ふたつに切断された
ちがうボディ
うまく合体させると
高く売れる

たったひとりで、世界の果てまで。

眼のこえた皆さ~ん
イルカとヤギの双子は?
ひたすら極細メンをすする
これがパスワード
きもいものぜんぶ解体して
宅配で送ってね

こえた眼のうらで、紅ツバキが散る。

なるほど
解体屋に、ようこそ。
いったん壊れたら
もうこれ以上壊れない
青い海原と合体して

こころはいつも、開いている。


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