キズナ＆ユタカ

第80回東京優駿（日本ダービーのこと）で、最も勝ってほしい馬と騎手が夢をかなえてくれました。
ご承知のように武豊騎手は、日本をいや世界を代表するジョッキーです。

でも、あの落馬事故の負傷以来、強い馬に乗るチャンスに恵まれず低迷を続けていました。
本人は、くじけずに努力をしていけばまたいつか、いい馬に巡り合えるという信念で耐えてきました。

そしてチャンスは訪れました。2005年、あの無敗の3冠馬デイープインパクト（もちろん、すべてユタカさんが騎乗）でダービーを勝って以来の勝利でした。

キズナの父は、ディープです。父と同じように、最後方からの怒涛の追い込みで勝ちました。
キズナは、1番枠で追い込む馬には、不利な枠順です。
スタートしてから、いったん下げていつものようにマイポジションで人馬一体、ピタリと折り合っていました。
でも、４コーナーを回ってまだ後方に・・・・これで勝てるのかと思っていたら、伸びるわ伸びるわアッという間に
全ての馬を差し切りました。

「ダービー馬はダービー馬より」というように、競馬の楽しみや面白さは血統にあることが照明されました。

この日は、福島出身の西田敏行さんがアカペラで君が代を斉唱していたように、「絆」にふさわしい一日となりました。

ばんえい競馬においても、関係者、ファンが一丸となってこの「絆」を深め存続のために頑張りましょう！