パソコンはVistaです。ただ後期のモデルなので、CPUやメモリーなどはそれなりのスペックです。
まず起動させてみましたが・・・それほど遅いわけではなく、Vistaならこれくらいの起動時間は普通かなと思えました。
次にハードディスクの空き容量を調べました。Cドライブは、まだ30GB以上空きがありました・・・のでディスクの空き不足で速度が低下しているわけではないようです。
そのディスクの確認で嫌なことに気がつきました。
Cドライブのフォルダーやファイルが青文字で表示されているのです。
もしやと思いCドライブのプロパティを調べてみると・・・やはり「ドライブを圧縮してディスク領域を空ける」にチェックがついています。
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Cドライブの空き容量が少なくなり不安になり、ドライブを圧縮してしまったのでしょうか。
Cドライブを圧縮すると確かに空き容量が増えますが(たいして増えないという意見もあります)それ以上に動作に影響を及ぼす可能性があります。
Cドライブには一般的にはWindowsやアプリケーションが保存されており、読み書きを行っているのですが、それらのファイルが圧縮されていると、当然使うときには展開(解凍)してから使うわけです。
さらに保存するときは圧縮して保存します。
つまり、Windowsの動作やアプリの動作に常に「展開」「圧縮」という動作が一つ余分に入るわけです。
そのため、パソコンの動作について言えば、遅くなることはあっても、速くなることは考えにくいです。
また常に圧縮ファイルを展開しながら動作するので、展開の失敗などが発生して、動作しなくなったり、動作不安定になることがあります。
さらにやっかいなのは、圧縮を解除すればよいではないか・・・ということになりますが、Cドライブ全体を圧縮した場合、それを解除しても元に戻らない、最悪Windowsが起動しない、アプリが起動しない、動作しないということが起きる可能性があることです。
これは、Cドライブ内の重要なファイルを圧縮解除する際にうまくいかなかった場合に発生することがあります。
今回は、お客様がもう一台新しいWindows7のパソコンをお持ちでしたので、そちらへデータを移してメインで使っていただくようにお願いしました。
もし、このCドライブを圧縮してしまったパソコンを根本的に対処するのでしたら、現在より大容量のディスクにまずクローンディスクを作成して、Cの容量を増やしたうえで、圧縮の解除を行います。
問題なく解除ができたら、ディスクを交換するという方法になると思います。
ディスクの空き容量が少なくなった場合は、圧縮などのソフトで対処するのではなく、ディスクの大容量化や外付けディスクの増設(データの移行)など、ハードで対応するべきだと思います。
では、このドライブの圧縮機能は、どんな時に使うのかというと・・・Cドライブ以外で、かつデータを保存しているドライブに使えば、多少そのドライブの空き容量を増やすことができます。
最近のパソコンはCPUの性能もよくなってきているので、実際フォルダーやファイルの圧縮を行っても、速度低下は実感できないかもしれませんが、一工程増えている分、破損やエラーのリスクが増えることを認識したうえで使う必要があります。
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