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NAS(共有ディスク)ディスクエラーが発生

どらともでNAS(共有ディスク)HDL2-A2.0RTを8年くらい前に設置設定させていただいたお客様・・・お仕事の図面ファイルなどを共有ディスクに保存して使用していました。
RAID1の構成で、定時バックアップを外付けのUSBディスクに行うようにして運用してきて、今までトラブルもなく運用していらっしゃいました。
定時バックアップの結果やアクティブリペアの結果などは、どらともの方へメールで通知がくるようになっています。

先日、こんなメールが送られてきました。



他のシステムパーティションのエラー通知もほぼ同時に来ています。
気になったので、お客様に電話をかけてみると・・・今外出中なのでわからない、戻ったら電話します・・・とのことでした。

2時間後くらいに電話があり、NASのHDD2のランプが赤く点滅しているそうです。
やはりHDD2の故障みたいです。
お客様には、RAID1の構成なので、とりあえずHDD1だけで運用可能ですが、こちらも障害が発生するとデータを失う可能性が大きくなることをお伝えし、いそいで交換用のディスクを用意してお伺いすることにしました。
翌日には、交換用ディスクが入手できましたので、その翌日にお伺いしました。
詳細をお聞きすると・・・エラーが発生したころに、家族の方がNASを倒してしまったそうです。
う~ん、通電中にディスクに衝撃が加わると簡単に故障することがあります。
NAS自体は、モデム(ゲートウェイ)の近くに置いてあり、パソコンから離れているので、NASのランプの点滅は気が付かなかったそうです。
確かに1つのディスクが故障してランプで通知していても、目につかないところにあり、NAS自体は正常なもう1台のディスクで普通に読み書きできますので気が付かないかもしれませんね。

とりあえず、NASをシャットダウンして故障したHDD2のディスクを交換しました。(交換するディスクを間違えないように注意!)
通電して暫くすると起動してきました。
NASにログインして確認すると・・・HDD2の再構築が始まりました。1TBだと2~3時間くらい完了までかかります。
再構築の進捗%が少しずつ進んでいることを確認してログアウトしました。
再構築中でも、データへのアクセスは可能です。
「RAIDの状態」が「正常動作」になれば、再構築が完了し今までどおりのRAID1となります。

RAID1の場合は、複数のディスク(たいていは2台)で構成されて、同じデータを書き込みます。今回のように1台のディスクが故障しても、もう一台のディスクで通常通り読み書きは可能ですし、データーも失いません。さらに定時バックアップを取るようにしておくと安心です。
しかしRAIDで注意しないといけないのは・・・1台のディスクが故障したら、もう1台の正常動作のディスクも使用状況(時間)や環境が同じなので、ほぼ同じタイミングで故障することが多いことです。RAID崩壊も先ほどの再構築中に、今まで正常動作を行っていたディスクにも障害が発生した場合に起きることがあります。
なので、1台のディスクに障害が発生してディスクを交換し、再構築で復旧したとしても、もう1台の今まで正常だったディスクも近々故障する可能性もあるので、事前に交換するか、予め交換ディスクを用意しておいてすぐに対応できるようにしておくと安心です。
お客様にもその旨お伝えし、新しいNASへの移行も含めご検討いただくことになりました。
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