明日から、また1週間ほど忙しくなりそうなので、書ける時にブログを書いておこうと思う。今日は2つ目。
前回の友達との食事の中で、自分の心に刺さった言葉があったので、
忘れる前に、残しておきたい。
私達の年齢になると、つい、弱気な発言が多くなる。
「私なんて、もう、ダメダメ。。」
「もう、年だし。」
「忘れっぽいし」
私も、似た発言を多くしていると思う。
私の場合、まずは、視力が、ぐんと悪くなった。
オンラインで注文する使い捨てソフトコンタクト。
乱視があるのに、それを無視して、一般的なコンタクトを使っている。
案の定、そのレンズを装着すると、途端に文字がぼやけて、スマホのニュースや細かい数字など、殆ど見えない。
会社でも、細かい数字が見えなくなってきて、困っている。
一桁ちがった額を海外に送金してしまうと、大問題となるので、
百円でルーぺを買った。
ルーペ!
ハズキルーペ!
綺麗な女性たちが、お尻で踏んでしまったのは、あれは、ハズキルーペだったのか???
「あれさー、マーケットは中高年男性ってことだよね?あんな分かりやすいCMってないねぇ。綺麗な女性を侍らせて、ルーペの名前を連呼。すごいインパクトだよねー。」
なんて言って笑っていた ルーペの類を
必要に迫られて、買う時が来るとは!
当然、弱気な発言も出てしまった。
部下の〇〇さんに、
「まさか、まさかね、自分が見えなくなるとは。。
ホント、今は笑っていても、ホント――――――に、あと10年後、見えなくなるよ。マジだってば!!!!」
と、訳の分からない説得をして
「もうねぇぇぇ、体が、言う事をきかんのさ!マジで、マジで!!」
体が衰えている事を必死で訴えていた。。
私の友達が、以前彼女がいた会社の上司から、「うちで働かないか?」とお誘いを受けた。彼女は、その誘いに乗り、今度転職することになったのだが、その時に似たような事を彼女の上司に言ったそうだ。
「私なんて、もう、だめですよぉー--。。」と。
上司はなんて言ったか?
「は?何それ?何自慢??自分は年を取った、っていう自慢なの?
それとも
「そうか、年を取って、かわいそうだねぇぇ」って、
可哀想だねぇって言ってほしいの?」
友達は、そこで、ハッとした。
友達の上司は、年齢で言えば、かなり上。もう、定年までカウントダウンの状態である。
でも、その方、朝は5時に起きて、朝からオンライン英会話を受けてから会社に来る。
そして、だいたい、夜7時には帰る。
何故早く帰るか?
勉強するから。
今まで、この上司が取得した資格。
税理士。
行政書士。
社労士。
彼は、定年間近でも、全然、あきらめない。
そういう彼だから、余計、
「いやいや、私なんてぇ。。。。」という発言に怒りを覚えるのだろう。
それを聞いて、私もハッとした。
「私なんて。。」って言うのは、よそう。
たとえ、衰えの兆候が表れたとしても
私達の前に横たわる、勤労時間は、まだまだたっぷりあるのだから。
たとえ、若い頃と同じように体が動かなくとも、悪いことばかりじゃない。
感情をコントロールしたり、物事を見極められたり、うまくスルーできたり、
若い子には気づけない、できないようなことが、逆に私達にはできたりもする。
「私なんか。。」ではなく、
「体力はなくなってきたなぁ。これからは、体力の代わりに「効率性」を極めていけるように頑張る」とか
「目も見えなくなってきたなぁ。あ、でもその分、これからは、「人を見る目」でカバーできるように頑張るワ」とか
衰えや出来ない事を憂うだけじゃなく、「これからも、自分が出来ること」を伸ばしていこう、そういう発想の転換が必要だと感じた。
私達は、きっと、まだまだ生きる。
医療が発達し、
病気と共存しながらも、
生きながらえる人が沢山いる。
年金は破綻し、
65歳でなく、70歳、73歳、75歳。。。きっと、それくらいまで働かねば生活できなくなるだろう。
「勤労人生が長い」 ということは
自分が持っている知識、スキルは、どんどん古くなる。
定期的にアップデートしていかねば、使いものにならなくなる。
そんな時に、
「私なんて、もう、だめよ。。年だし。」
なんて、寝ぼけた事は言っていられないのだ。
記憶力が衰える、
YES!そうだよね。
PCにも、携帯電話にも、メモ機能がある。
それを使って、忘れても大丈夫な方法を取りましょ。
目が見えない?
YES!今、まさに自分がそうだ。
ルーペ使いましょ。設定を変更して、文字を大きくしましょ。
見えないなら、方法を変えて、見えるようにしていこう。
疲れが取れない?
YES!その通り!帰宅すれば、動けないほど疲れているわ。
息子には悪いけど、疲れている時は、お惣菜を買いましょ。
牛丼やカレー、ご飯は炊いておいておかずだけ買って、サラダは家で作る、
家事も仕事もなんて、全部はムリ。
そこは、割り切ってここ数年は過ごすしかない。
もし、できるのなら、
会社に相談して、在宅勤務を増やしましょ。
5,6年経って、もう、疲れてどうしようもなくなったら、
給与が減っても、休みを1日増やすのも、ありかも。。
給与が減るのは痛いけど、その分時間ができる。
子供が大学を卒業するまでは、何としても頑張る。
でも、その後は。。。?
時間と給与、宝物を、トレードする。
こんな方法も、考える時期に来るのかも知れない。
体力が持つか?自分?
いつまでも、第一線で仕事が出来るわけじゃない。
100か、ゼロか、でなく、
その分、細く、長く、仕事が出来れば良い。
そういう働き方も、あるってこと。
そうやって、体力のなくなっていく自分に折り合いをつけながら、
学ぶことを放棄せず、前を向いて歩いて行こう。
新しい事だって、受け入れて行こう。
友達の上司の言葉について、
ふと、そんな事を考えた。