気候変動に配慮したアジア環境先進型流域圏の構築と普及

水・食糧・エネルギーバランスを考慮した理想的な流域圏をめざして

3月バリ・スバック調査

2012-04-02 15:45:13 | 流域プランニンググループ

バリ島でスバック(Subak)という灌漑システムについて調査してきました。

 

左:取水堰周辺の棚田

中:取水堰

右:スバック長さん(右から3番目)へのインタビュー

 

スバックの特徴については色々な報告書や本にまとめられているので、

ここでは省略しますが、

スバック長さんへのインタビューで分かった驚きポイントを2つ。

 

①たわけ

日本では跡取りが農地をすべて相続してきました。

もし、複数の子供に分けていくと、

代を重ねるに従って一人あたりの面積がどんどん小さくなってしまうからです。

これが「たわけ」の語源ですが、

バリではこれが慣習のようです。

どのように長年システムを維持してきたのか大変疑問です。

 

②米を買う

少なくともインタビューを行ったスバックでは、

収穫した米を脱穀する前にすべて売る→必要な分、玄米を買う

というシステムになっているそうです。

脱穀についてはバリ島外の業者が行うそうです。

当然間にマージンが発生するはずなので、

農民は損しているのですが・・・


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