
彼が亡くなる時…
明け方に彼は別れを告げに夢に出てきた
飛び起きると 電話がなった
すぐさま飛行機でニューメキシコに飛んだ
そこには魂が抜けたカチンコチンの冷たい遺体があった
魂が戻ってくるように何度も祈った
悔しくて涙が溢れた
俺たちは集結し彼をエルダーの元へ運び
ネイティブアメリカンの葬式をした
抑えていた問題が露わになった
リザベーションではトラブルに巻き込まれそうにもなったが みんなで祈りを捧げ
サウスダコタの地にスコップで埋めた
俺は最後の土をかけた
それから彼の魂は雲になり雨、雷になり歌になった
彼の歌をうたい俺は彼が育ったモンタナへ走った
地平線に続くハイウェイをNORTHへと
彼の魂と話しながら幻影を追いかけ弔いの旅をした
そこはかとなく美しいLandで観た
無限に拡がる あの景色を忘れない
今日も俺は魂を歌う
そして俺の魂もいつか光の歌になるのだろう。