9月13日(水) 対戦相手:バンドボーイ
山手線
ヒロさんのライブ、2日目も無事終了です。お帰りの際のお客さんの笑顔見てると、別に出演してるわけじゃないんですけど、嬉しくなっちゃいますね。こっちが癒されます。ヒロさんを見たお客さんが癒されて、そのお客さんを見てボクが癒されて、これで癒されているボクをヒロさんが見て癒されたら
癒しの三つ巴戦
なのですが、戦いながら癒されるって変だし、第一、ボクを見てヒロさんが癒される事って
どんな状況だ?
このライブが終わったら、自分の番です。11月後半の『集団田中’98』の舞台に向けてまっしぐらです。帰りの山手線、雨の影響か結構混雑しています。ドアから離れた奥まで進むとゆったりと出来るのですが、ドア付近は混雑の極みです。会社帰りの方も多いのですが、バックパッカー(別名・リュックサッカー)も多く人の数以上に狭さを感じてしまうのです。
普通のリュックでしたら何とか肘や腕を駆使し防御が出来るのですが、ボクの真横に立った青年の背負っているのはギターでした。髪の色とピアスの数から判断するに、バンドマンなのでしょう。ギターのネック部分は彼の頭よりも高くそびえ立ち、電車が揺れて彼がよろける度に、ネック部分が
顔に向かってくる!
あっぶねぇ。ボクの目の前を、空を切って弧を描きました。しかし、こちらも学習能力がありますので、何度か経験しているうちに相手の技を見切れるようになってきました。ボクサーがパンチングボールでやるように、頭をウェービングしながら彼の円月殺法を鼻先でかわしていきます。すると、膝に鈍い痛み。
ギターのボトム部分が当たった。
よく考えればそうだよな。ネックと同じ分だけ下に長いのです。しかも彼が背負っているのはボトム部分が『Vの字』になっている、いわゆるフライングヴイモデル。その三角部分が膝の皿下に入りました。すぐに池袋駅に到着したので、やられ損のまま降りましたが、ホームから見た彼の後姿は
モーニング(燕尾服)のようだった。夜なのに。