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乳がん発覚から乳房再建までの奮闘記

癌になってやり始めたこと(2)

2020-08-02 15:51:00 | 日記
2019年7月乳がんが発覚し、9月に全摘手術を受け、2020年4月に2回の皮膚の追加切除、5〜7月にかけて放射線治療を受けた。

前回に引き続き、癌になってやり始めたことをまとめておく。

体温を上げ、免疫力を上げるというニンニクをたくさん摂ろうと思ってニンニク酒を漬けてみた。大量のニンニクの皮を剥き瓶に詰めてホワイトリカーをひたひたになるまで注ぐだけ。1か月くらいで飲めるようになる。寝る前にレンチンしてアルコールを飛ばして豆乳で割って飲む。つけたニンニクは料理に使える。前回書いた野菜ペーストを作る時もこれを使っている。


左から、ニンニク酒、ドクダミ葉酒、ドクダミ花酒

これを作ったら、今度はドクダミ を焼酎につけることを思いついた。ドクダミは毎年5〜6月の花の咲いたものを刈り取って干してお茶にしていた。今年はこれを焼酎に漬けてみることに。

というのも、ドクダミ のあの匂いの元になるデカノイルアセトアルデヒドは殺菌抗菌効果があるが、干してしまうと失われてしまう。焼酎に漬ければ他の成分(血流改善やデトックスなど、いろいろな効果がある)もそのままで、デカノイルアセトアルデヒドも摂ることができる。痒み止めや虫除け、化粧水にもなるとのこと。これはやってみるしかない。

ドクダミの葉っぱをちぎり取って瓶いっぱいに詰めてホワイトリカーを注ぐだけ。花は花だけで漬けてみた。花は特に新陳代謝を促す効果あるが、洗ってしまうと花粉が取れて効果が薄れるというので、化粧水に使ってる。

ホワイトリカーに漬けるとあの独特の匂いはしなくなり、爽やかな香りになる。ジンみたいな感じ。ニンニク酒は身体のためって感じだけど、こっちは美味しいお酒。アルコールを飛ばさないでちびちび飲んでる。アルコールを飛ばすと、デカノイルアセトアルデヒドも飛んじゃうんじゃないかと思って(未確認)。

癌になってやり始めたこと(1)

2020-08-01 18:07:00 | 日記
2019年7月乳がんが発覚し、それを職場のボスに報告すると、手術はしない方がいいということと、マクロビオティックを熱心に勧められた。でも9月に全摘手術を受け、2020年4月に2回の皮膚の追加切除、5〜7月にかけて放射線治療を受けた。追加切除も放射線治療も、幸か不幸か、新型コロナでテレワークの期間に重なったので、ボスには言わなかった。言えば必ず反対されただろう。

私はマクロビオティックを否定するわけではない。でも、癌の進行を止めるほどの効果が食べ物だけで得られるとは思えない。そんな効果があったら、むしろ怖い。又は製薬会社が飛びついて製品化しているはずだと思う。効くと知りつつ、そんな効果のある薬を作ったら他の薬が売れなくなって、商売にならないと考えるほど、製薬会社が落ちていれば話は別だが。

そんなふうに考えて、標準治療を選択しつつ、マクロビオティックも取り入れてみた。と言っても去年の8月からお昼を玄米食にしただけ。去年は、友達とお昼を食べることもちょくちょくあったし、外出もあったから、全部というわけにはいかず、週に3〜4回くらい。今年の4月から新型コロナでテレワークになり、毎日になった。今後も人とお昼を食べに行く機会はなくなるだろうから、玄米率は上がりそう。

玄米にはお漬物が合うので、ハリハリ漬けとか白菜漬けとかを、よく作るようになった。糠味噌漬けは好きなので、前から漬けてる。梅干もほぼ毎日食べるようになった。

お昼は肉とか卵とかを取らなくなったので、一応ベジタリアンかな。マクロビオティックのルールは厳しいので、守れてないと思う。

去年の12月に、入院で同室だった人からこの↓本を頂いた。なるほど、と思うことが書いてあり、自分流に実践している。


基本はトマト、椎茸、えのき、ぶなしめじ、ニンニク、ゴボウ、ニンジン、キャベツ。これにレタスの外側の硬い葉っぱやネギの青い部分などを入れたりして少なめの水で熱量をかけて茹でる。ブロッコリーを茹ですぎちゃったりしたら、これに入れちゃう。茹で終わったら、鶏の胸肉を中に沈めて、1時間保温しておく。鶏肉は取り出して蒸し鶏として頂く。野菜と汁はブレンダーでペーストにして、製氷器で固めておく。

この野菜キューブを味噌汁に入れたり、豆乳やベジブロスや水で割ってポタージュにしたりして、ほぼ毎食飲んでいる。言い出しが出てるので、味噌汁に出汁を使わなくなった。ちなみに味噌汁には酒粕を少し入れてる。体が温まりそうだから。鶏の出汁が出てるから、ベジタリアンとは言えないかな。

今、この本を読み直してみたら、野菜スープが抗がん剤や放射線治療の副作用を抑えると書いてある。そういえば、先月まで受けた放射線治療で副作用はほとんど出なかった。皮膚は焦げたけど。野菜スープが効いてたのかもしれない。

ベジブロスについては、次回。


放射線治療後4週間の肌の状態

2020-07-29 02:21:00 | 放射線治療
2019年9月乳がん(小葉癌)で左乳房全摘。10月からタモキシフェン服用。2020年4月皮膚の追加切除(2回)。5月末から7月初めまで全25回の放射線治療(完了)。

放射線治療が終わって4週間が経過した。皮膚の炎症(赤み)はすっかり治った。

色は、濃いところはガングロ、特に脇側が黒い。一番薄いところは、照射してないところとさほど差がないくらい。薄いのは体の中心側だが、まだらになっている

乳腺摘出のときの傷は、放射線治療中少し赤くなっただけですぐにほとんど目立たなくなった。

追加切除のときの傷は、放射線治療前も黒くなっていて、放射線科照射でより黒くなったような気がした。が、今は周りの皮膚と同じ色になっている。放射線治療終了後、バイオイルをほんの少しずつ塗っていたのが効いたのかな。

皮膚科の先生から、イボもまた増えるよ、と脅かされているが、今のところまだ増えてはいない。

汗腺はと言うと、最近汗をダラダラかくようなことがなくて、まだよく分からない。全体的に乾いた感じではあるが、触ってみると、右側も同じような感じ。乳頭あたりは潤っている感じもするので、汗腺は少しは生き残っているのかも。

新型コロナのせいで羽を伸ばせない

2020-07-20 21:24:00 | 日記
2019年9月乳がん(小葉癌)で左乳房全摘。10月からタモキシフェン服用。2020年4月皮膚の追加切除(2回)。5月末から7月初めまで全25回の放射線治療(完了)。

一通り必要至急の治療はタモキシフェンの服用だけとなり、9月まで通院から解放された。なのに、なのに、新型コロナのせいで思い切り羽を伸ばせない。大好きな海に行くのも憚られる。

去年の夏は、もうこれで最後かもしれないと思って、これでもかッていうくらい、海に通って、癌患者とは思えないくらい真っ黒に日焼けしてた。癌患者を卒業したのに今年はマッチロ。(手術で癌を取り除いたので、もう癌患者じゃなくて、癌になりやすいからタモキシフェンで予防しているというスタンス。だって、癌患者っていうレッテル嫌なんだもの)

つくづく乳がんが発覚したのが、去年だったのは不幸中の幸いだったと思う。今年だったら、新型コロナのせいで、海に行けない、入院しても誰にもお見舞いに来てもらえない、下手をすると手術が延期になる(実際4月に、友達の友達が点滴の針を入れていたのに、急遽、行政の要請で病室を空けることになり、手術が延期されて退院させられた)など、いろんな問題が起きて、キーッとなっちゃったんじゃないかと思う。


ガンとして生きる

2020-07-18 23:44:00 | 日記
癌の闘病記を好んで読んではいないのだけど、偶然この本↓のことを知り、興味が湧いて購入。


「おもしろきこともなき世をおもしろく・・・」高杉晋作の辞世の句。著者は、本来面白くもない入院生活をいかに面白く有意義なものにするかが闘病の重要な要素だという。
「ストレスが癌を発生させている」
「目の前にやるべきことあるなら全力疾走し、その代わり全力休養することを心がける」
「執筆療法」
「ストレスの要因を完全に解消することは難しいが、癒しによって、ストレスの蓄積を防ぎ、最悪の事態を回避することはできる。」
寺田寅彦という物理学者が、夏目漱石について、「先生に会って話をしていると心の重荷がいつのまにか軽くなっていた。心の黒雲がきれいに吹き払われた。先生の存在そのものが心の糧となり医薬となるのであった」と言っていたこと
「明日死んでもよし、百まで生きてもよし」
などが心に残った。

私は癌になってからも癌で死ぬと思ったことはなくて、漠然と100まで生きるものと思ってた。私の母方の祖父母は二人とも百を超えたから。