ワイキキビーチやブランドShopの並ぶリゾート客向けのよそ行きのHawaiiでなく、普段着のハワイイにはいつか行きたいと想っていた。
その想いは7~8年前に読んだ、池沢夏樹の書いた分厚い本、「ハワイイ紀行」に始まる。
ハワイ諸島の歴史、自然、文化、人、動植物から産業まで、数年にわたる取材により本当のハワイイが深い愛情と洞察に満ち克明に描かれていた。
デルタ航空系のスカイチームのマイルが貯まって、どこかへ行ける・・・・では、かねての想いの・・・、キラウエア火山、ハワイ最高峰マウナケア山があって、自然風土の豊かなハワイ島へ行こう。
ハワイ島4泊、オワフ島3泊で個人旅行の日程を組み、往復の飛行機とホテルを手配、さらに「火山と島内一週ツアー」と「マウナケア山頂サンライズツアー」をネット予約して出かけた。
1. 10月31日11時55分、関空より出発
ハワイ島への直行便がないので、オアフ島に向かう。日付変更線で時刻をさかのぼり、31日朝8時30分にホノルルのエアポートに着く、
バゲージを受け取り後、道向こうのビルに行きハワイアン航空の搭乗券を自動発券機で、並んでマイルを登録し、やっとセキュリティへ。
58番ゲート待合に10:00前に着く。 10:56発 B-717機 ➡ コナ空港着、予約無しだったがお願いしてシャトルタクシーを捉まえてまずは宿に向かう。 11:32、カイルアコナの街の中心にあるコナシーサイドホテルへ。
部屋には14時まで入れないので、スーツケースを預け、街を散策し、昼食をとる。
18:30 ホテルを出て、
ガイドブックで紹介されていた地ビールパブ、Kona Brewing Pabへ。本格的な工場直結のビアレストランだった。すでに大勢の客で大いに賑わっていた。
まず12種類の地ビールの中から4種選んで味見ができるというのを頼んだ、そして料理は、前菜にアヒ(マグロ)のポキ、あと、ここの自慢のピザ、黒オリーブ、ベーコンなどの入ったMサイズを選ぶ。
アヒポキというのはマグロの捕れるハワイの名物だそうで、胡麻油の風味がよくマッチしていてマグロの新しい味覚として気に入った。本格的な釜で焼いたピザはたっぷり具が入ってどっしりと厚い、今まで食べたピザの中で一番うまかった。
地ビールは、Fire RockとPipeline Porterがうまかったので、Mサイズを追加し、ビール好きとして大いに楽しんだ。
の
2. 11月1日、聖地ワイピア渓谷、キラウエア火山と島一周。
US$160.00はちと高いとは思ったが、一日目にハワイ島を一周したいと日本で「世界遺産キラウエア火山と聖地ワイピオ渓谷とB級グルメ ハワイ島一周ツアー」を申し込んでいた。
丸一日10時間以上かかるツアーなので早朝のスタート、7時に4WDマイクロバスが迎えに来る。
8時、TEXドライブインで朝食代わりにハワイのスイーツ、四角いドーナツ「マラサダ」に舌鼓をうつ。
(後姿は、マラサダを買うツアーガイドさん、60歳くらいの日本人、高校を出てすぐ広島から一人で移住したそうだ。このあとも運転しながらハワイの歴史を色々話してくれた。)
聖地ワイピオ渓谷に向かう。 道中、ハワイの先住民のはじまり、紀元前に、まずポリネシア人がハワイ島とポリネシアを行ったり来たりしている、さらに12世紀頃にタヒチからやって来た人たちがハワイに住み着き、独自の宗教儀式を行い、文化を形成していった。色んな部族が。 その後、18世紀になって、英国人のキャプテン・クックが上陸し、今のハワイの基礎が築かれた。
9:30 展望台より、いにしえの王家の首都だったというワイピオ渓谷を見下ろす。
群青色の海と白い波が印象的だった。
アロハWEB瓦版より・・・ ワイピオ渓谷はハワイ島で最も神聖な場所と言われています。 ハワイの古代の神々の話の多くが、この谷から生まれました。また、渓谷の崖にある古代の洞穴には、多くの王が埋葬されているそうです。 この谷は、彼らの強力なマナ(霊力)によって、今でも守られていると言われ、実際、1946年の津波、及び1979年の大洪水の被害にあったにもかかわらず、谷の住人は、誰一人として命を落とすことはありませんでした。
9:50 ガイドさんお勧めの街、西部劇に出てくるような昔のアメリカの街並みの「ホノカア」に着く。
この小さな町ホノカアに住む日系アメリカ人コミュニティを舞台に、左上の写真の映画館で映写技師として働くことになった青年と、そこに暮らす人々の人間模様をつづった実話にもとづく映画「ホノカアボーイ」が作られた。 2009年の日本映画、岡田将生が初主演した。
次に南へ進み、10:37 州立公園 アカカ滝へ
ヒロへ向かうハマクアコーストの道すがら、ガイドさんがハワイ発展の礎となった砂糖きび産業、その衰退の歴史、そしてこの道路沿いにさとうきびを運んでいた鉄道の名残が残っていること、など色々話してくれた。 サトウキビ労働者の7割が日本人だったとか。
ヒロの町に入った、ハワイ島で一番大きくハワイ州で2番目に大きな都市であるヒロは、日系移民によって発展した町であり、またフラダンス発祥の地でもあるそうだ。
11:30 ハワイのB級グルメ代表「ロコモコ」の発祥の店、ヒロのCAFE100でロコモコランチ。
12:25 クッキーとチョコレートの工場のある「ビッグアイランド・キャンディーズ」へ。
13:20~ サーストン・ラバ・チューブ(溶岩トンネル)
駐車場から熱帯植物が茂るなか行くと、溶岩トンネルの入り口が。中はちょっとひんやりして、神秘的な雰囲気。ガイドさんの言うとおり明かりのところで手をかざすと、指先がオーラのように光る。ナトリウムランプのしわざ。
14:00 キラウエアビジターセンターに着く。
噴煙をあげるキラウエア・カルデラ、 現在噴火している火口は南東のプウオオ火口だそうだ。
火山の頭頂部が陥没して出来た大きな円形のくぼ地のうち、その穴の直径が2km以上のものが「カルデラ」(スペイン語で「大釜」)
小さいものはクレーターという。 キラウエア・カルデラの直径は4~5km。深さは130m、とても大きい。
数年前にハレマウマウが噴火して以降は、溶岩道路のドライブや噴火口付近に行くことが禁止されたそうだ。
本当は、真っ赤な溶岩流や、冷えて固まった溶岩ハイキングができないのが残念だった。 火の女神ペレに会えず。
15:12 プナルウ黒砂海岸でハワイのシンボル、海亀に会う。
15:45 美味で評判のハワイ州最南端のパン屋さん、プナルウベーカリーで、アップルパイなどを買う。
17:05 ハワイ島の南端をグルッと回り西側に進んできた。 11号線沿いにあるベイ・ビュー・ファームのコーヒーを扱う「COFFEES' N EPICUREA」でケーキとコーヒーのサービスを受ける。
17:36~ 海が夕陽で染まり始めた。 車窓から。 ホテルのベランダより。
3.11月2日 聖地マウナケア山上ご来光でパワーをもらう
日本でもう一つ申し込んだツアーが、『聖地・マウナケア星空観測&サンライズツアー』。
真夜中の1時20分、迎えの4WDが来る、同じホテルからの女の子2名とともに、他のメンバーのピックアップに向かう。ファラライリゾート、ワイコロア・リゾートと寄り、総勢12名。 今日のガイドは日本語のうまいジェームズ、日本で語学教師などしていたそうだ。
真っ暗な中、サドルロードを通り標高2800mのオニヅカ・ビジター・センターへ、 ここはハワイ出身の日系人宇宙飛行士、オニヅカ大佐を記念して作られたそうだ。
4:09~ ここで防寒着を借り身支度をして、高度順応を兼ね星空観測を行う。 ジェームズが望遠鏡を設置し、月や土星を見せてくれる。 そして見えてる星座、今の季節は見えない星座も教えてもらった。 ↓↓ 北斗6星 (7つ目は、地平線の下)
そして、いよいよ太平洋で一番高い山、マウナケア山4205mに向かう。
夜明け前、5:57 空が赤く染まってきた。 6:30 陽が完全に昇り、まぶしい光が山頂の天文台群を照らす。
右上の写真はツアー参加の皆さんとフラの祈りのポーズで記念写真。
このマウナケア山上は空気の乱れが少なく湿度が低いなどで天体観測にもっとも適し、10基ほどの天文台が設置されている。
写真左がカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡、真ん中; すばる望遠鏡、 右; すばる望遠鏡(右)と Keck I 望遠鏡
(珍しい四角い形のすばる望遠鏡は、光学赤外線望遠鏡で、直径8.3m(厚さ20cm)という世界一の巨大な主鏡を持つ。)
一旦、2800mのオニヅカ・ビジター・センター迄戻る、オニヅカ大佐の記念碑。
10時過ぎにホテルに戻る。 ホテル契約の店で遅めの無料の朝食、昼は軽くツアーで貰ったお菓子をコーヒで。
午後の時間の過ごし方、ガイドブックに一昨日行った地ビール工場の見学ツアーが15時スタートと・・・。
My Favoriteなアルコールは、ビールとスコッチなので喜んで出かけた。
10数名の参加者で、ひととおり製造工程を案内してもらったあと、なんと試飲させてくれると・・・・。
味付け原料の説明と現物を見ながら、試作中の地ビールを含め6種類くらい味わった。自分はしかっりした濃い味系のものが気に入った。
夕食はホテルの隣のレストランで。(右上写真)
4.11月3日、ハワイの海景色と風を楽しむ。
ハワイ島4日目の今日は、ツアーを申し込んでないフリー日。
ホテルの契約レストランで朝食いただきながら今日の行動を考える。
昨日、レンタサイクルで島をまわろうと予約に行くと、借り賃も高いが、自転車が買えるべらぼうな補償金だったのでやめた。
朝食はパンケーキ、ベーコンエッグ、ハムエッグなど4種からチョイスできる。オーナー?の弾き語りをBGMにいただく。
2ドルでここカイルア・コナからアイル ロードを通って、大型ショッピングセンターやリゾートホテルのあるケアウホウを往復するシャトル運行の路線バスがある、途中にビーチもあるの、このバスに乗ろうと、昨日見つけたHISオフィスへ寄り、へレオンバスの時間と乗り場を聞く。
桟橋手前の例のバニラの木のところが乗り場だった。
このへレオンバスはいかにも常夏のハワイらしく窓がオープンでガラスがないので、走るとさわやかな風が直接体にあたりとても気持ちがいい。 ↓↓ 車窓からの眺め
10:40 ケアウホウ ビーチパーク着
ビーチに行くと結構賑わっているが、砂浜は少しで、海の中は岩が多い、波もこの季節はあるので、大方の人は浜辺で子供と遊ぶか、シュノーケルをするか、岬の方の飛び込み台からや舟で沖へ出て飛び込んで泳いでいる。 それなりにみんな楽しんでいる。
次にへレオンバスの終点手前にあるケアンホウショッピングセンターへ徒歩で行ってみる。 広い敷地に色んな建物が展開されており、駐車場の車は多いのになぜか人は少なく閑散としてる。 For Leaseと札のある潰れた店が多い。
ドラッグストアとスーパーマーケットで買い物する。どちらも広くて商品も人も多い。 サブウェイでイタリアンBMTというサンドイッチを買う、あまりに大きいのでビックリ!
再度へレオンバスに乗り、窓の景色とさわやかな風を楽しみながらホテルへ戻る。
お高いホテルのレストランより、地ビールとおいしい料理を気軽に楽しめるパブがいいと、すっかりお気に入りの「コナ ブリューイング パブ」へまた行く。
19:00に地ビールパブに着くとやはり順番待ち、30分後、メニューを色々見て選んだププ2種の最も望みのマグロが売り切れというので他のププに変えたがミステイクだった。 かに身入りのタルタルソースの周りに三角のパンがずらっと並んでるもので、もう一つのププも三角のピザ風が5個もあり凄いボリュームにビックリ。 もう一度食べたいと決めてたピザがとても頼めないことになった。
5.11月4日 オアフ島への移動日、ハワイ島ラストの半日を味わう
今日は、14時にタクシーを予約済み、午後3時50分頃にはハワイアン航空でオアフ島に飛ぶ。
いつものレストランで朝食、ここは窓ガラスがなく、素通しなので、雀などの鳥が頻繁にすぐ目の前に飛んでくる。
昔、雛から雀を飼ってて、肩や手にのるほど馴れてたので、雀を見ると目を細めてしまう。
午前中の時間をどう有効に過ごすか、コナの街の散策は済んだし、買い物もTシャツ、帽子、水筒など買ってもういいので、
ハワイのさわやかな涼風と青い海を眺めることに・・・・。
へレオンバスはバニラの大木のバス停から、風光明媚なアイルドライブを進み、終点のシェラトン・ケアンホウ・リゾートでUターンする。
のんびりと揺られながら海と樹や花そして風を眼と体で味わう。
ハワイ島の自然で心を癒して、今度はお腹を癒そうと、心残りのマグロのポキと自分史上一番おいしいピザを食べにコナ・ブリューイング・パブへ行く。 時間があるので、道路を隔てた向かいのキングカメハメハモールに寄ると、半分くらいの店が潰れてた。
パブはやはり混んでる、12:30 屋外の席に案内される、またマグロはなく。ピザはカナディアンベーコンの入ったMサイズを選ぶ、感激するほどぎっしりと具材が入って分厚いピザ。 ビールは濃厚、芳醇で微かなチョコレート風味のラバーマン エールを。 昼から、贅沢!
14:00 予約どおりタクシーが迎えに来て、コナ空港へ、33$。
航空券と別にバゲージ代が必要、@17$。 15:24 搭乗開始のはずが、ホノルルからの折り返し便が遅れて到着し、15:40にやっと搭乗開始。 15:49 離陸予定が16:04離陸。機は往きと同じボーイング717で女性パイロットだった。16: 34ホノルル着陸、10分後降り始める。
バゲージを受け取り、ホテルへのシャトルタクシー乗り場を探す、奥に進むと受付係がいて、帰国時の予約も併せてできた。
17:10 シャトルタクシーに荷物を載せる。他の乗客待ちの後、17:26 出発。
18:00頃、予約したホテル「Miramar At Waikiki」に着く。街中の便利なロケーションにある。 夜景はホテルの18階ベランダから。
★ 11月5日以降のオアフ島での記録は、 http://blog.goo.ne.jp/eijijazz/d/20121201 をクリック。