旅と山のPhoto紀行

逢いに行く旅・・・まだ見ぬ地へ、忘れ難き地へ、
その感動を写真とともに。

一番好きなピーク、北穂にふ(振and降)られる。

2012年09月27日 | 山行

8月はあまりの暑さに北アルプス行きを日和ってしまったが、アラスカ行きも終わり9月も半ばになったので意を決した。

それでも、登山口まで何度も乗り換えていくのが億劫で、結局直行バスの唯一運行している上高地を選んだ。台風を避け、家事都合とバス運行日から、22日夜出発の3泊3日とした。 目的の山は、そのてっぺんからの槍ヶ岳の姿が素晴らしい My Love Pieak 北穂を選んだ。 

 

1.9月23日 6:35  降りしきる雨の中、上高地から涸沢小屋へ向かう。

上高地、河童橋の袂に、サルの親子が数組み、観光客を気にすることもなく遊んでいたのにビックリしつつ、雨の中、道を急ぐ。

本来なら横尾までの道は、ほぼ平坦路なので、楽な道のりなのだが、水たまりのない道の端や砂利の部分を選んで進むので、神経が磨り減る。さらに横尾から涸沢への登りになると、道は川のようになり、滑りやすい石礫を慎重に進む。 

雨で休憩、昼食もとれず、13時過ぎ涸沢小屋に入る、宿泊予約をし、昼弁当をいただく。 

太陽が沈むまで、涸沢小屋のすぐ真向かいの前穂高岳さえ、姿を見せてくれず、カメラを出すことなく終わった。

 

2.9月24日 5:30  朝食をいただく、雨。

6:55 雨が小雨になったのを見計らい、北穂への登山を開始。 北穂沢の岩くずの多い道を登り、鎖場、はしごを通り徐々に高度を上げる。 時折、薄日がさしたと思うとまた陰り、あるいは霧のような水滴に濡れたりしながら、頂上での展望を期待し、ひたすら登る。

10:22 北穂高岳山頂に着く、展望はなく、わずかにガスが晴れて滝谷の岩稜のみが見える。北穂には4~5回来たが初めてのこと。

 

     

12:00頃まで、北穂の小屋で、展望を待つが、楽しみにしていた槍はおろか、向かいの前穂さえ見えず。

雨がまた降り出す心配もあり、大キレット方面へは断念し、涸沢に戻ることにする。

次の写真は17:00頃の涸沢ヒュッテ、テラスからの眺め。

 
左の写真: 北穂高岳と涸沢岳                        右の写真: 涸沢岳 (右側の三角錘が涸沢槍)

 3.9月25日 山を下りる日、上高地へ。

5:00の朝食時の天気予報では晴れてくるそうだが、残念だが予定を延ばすことはできない。

6:00過ぎ、太陽が穂高の山並みを照らした。


 ↑ 昨日の霧の山とは違う顔を見せた 北穂高岳と涸沢岳。


 ↑ 奥穂高岳と涸沢岳

 

  
左の写真: 1年前に登った常念岳が見える。(ヒュッテから)       右の写真: 登りの日は雨の中で見る余裕もなかった屏風岩。

 

一昨日は雨中ひたすら歩くのみで、あんなにいやな道だと思った「涸沢~横尾の道、横尾~上高地の道」がまるで違う道に思えた。



 ↑ 河童橋袂から見る、梓川と岳沢。  西穂~前穂の稜線はガスッテ見えず。 どうやら北穂山頂からの眺めも朝方だっけだったようだ。

 

< 今回感じたこと >
1.このコースは横尾~徳沢~明神~上高地と梓川の川沿いを進むが、
川の流れそして河原のたたずまいが 本当に美しい梓川なのだが、10数年前に比すと、来る度に上流からの砂礫の流出で河原に堆積が進み、以前のような美しい河原がなくなっていくのが、自然の摂理といえかなしい。

2.トレッキングポールの役割を知った。:
1日目の水たまりの道歩きにつづき、濡れた北穂の岩屑の道の上り下りが応えたのか、調子が出ないまま、帰り道には大腿四頭筋に張りが出て、階段の下りが痛くなった。
平坦路と急な岩と石の道が中心の今回のコースでは邪魔なだけだと、トレッキングポール置いていったのだが・・・・。
雨で濡れた岩や石ころだらけの下り、滑らないよう手も使ってそろそろ降りたが、こんなときトレッキングポールに体重を預けて下るのが正しい歩き方だそうだ。

                                                                             END 

 

 

 

 


アラスカ旅ーーー氷河、展望列車、マッキンリーそしてオーロラ

2012年09月18日 | 旅行

20120904 関空より直行便でアラスカ州アンカレッジに飛ぶ。たった6時間で着く。

1.9月5日 氷河ツアー

昨夜ホテルに入ってから、風雨が激しくなり、まるで嵐のようだなと思ってたら、11時過ぎに突如停電。外を見ると、信号まで消え街自体が真っ暗だった。午前5時になってようやく復旧。

氷河ツアーの出発は、Whitter ウインティア港より。 大型客船Iceland Prinncess号の手間に停泊してる双胴

船に乗り、ツアー開始。 天候は下の写真のとおり曇り。 しかし、ガイドさんは曇りで運がいいと!? 

蒼い氷河が見れるのは、晴天では駄目だそうだ。、

           

 

確かに、蒼い氷河が見えた。 時折、ドーンという反響音とともに、海に直接氷河が崩れ落ちる。

サプライズ氷河という名前の所以。  海には落ちた氷河の破片が浮かんでいる。

 

氷河ツアーをスライドショーで。

 

 

2.9月6日 アラスカ鉄道に乗る。 デナリ国立公園迄8時間の旅

事務所のような建物がアンカレッジ駅だった。 驚くのは駅構内をバスで乗る車両の前まで移動することだった。

車両は各旅行会社が保有していて、それをつないで機関車が引っ張るのだそうだ。

僕らの車両は2階部分が天井までガラスで開けたドーム型展望車で、下は食堂になっている。

  

  

  
アンカレッジ8:00発→パルマー09:44→ワシラー09:54→11:20タルキーナ→15:50デナリ駅着 

車窓からの風景をスライドショーでどうぞ。

 

3.9月7日 デナリ国立公園ツアー

この自然公園は、まさに人間の手を加えず自然のままでというコンセプトで、動物にえさを与えず、また病気や怪我の動物がいても一切世話せず、放置するのだそうだ。

公園内のツアーもゲートからは公園専属の古めかしいバスでのみ移動でき、降りれる所も決まっている。

朝早いうちが、ヒグマやグリズリー、カリブー、ムース、マーモットなどに遭遇するチャンスが多いと言うことで、宿のロッジをまだほの暗い6:05に出発。

小1時間でツアーバスはタイガ帯に、点在するトウヒ(スプルース)とヤナギが多数を占めるが土壌の栄養不足のため、大きな木は育たないそうだ。 
そして標高1,000mの森林限界を過ぎ、ツンドラ地帯に入る。  公園の大部分は氷河作用により岩が粉々になって形成された土壌に、コケ、シダ、草、菌類による湿地ツンドラとなっている。 
またここには野生のブルーベリーとムクロジ が多く、クマのえさとなっているそうだ。

やがて蛇行する川と、雪をかぶった山々が見え出す。 (景色の変化はスライドショーの時間表記の写真説明で。)

 

 
7時になってもバスの外はうす暗い。            コース最奥部からの陽に輝くマッキンリー山、山頂部は隠れていた。

 

 
秋深まるデナリ公園入り口30Km付近

 

↓ デナリ国立公園バスツアーの写真のピックアップ・スライドショー・・・・(熊も出ました)

この後、一旦宿の、マッキンリー ビレッジ ロッジに戻り、昼食を頂いたり、土産物を買ったりして、 16時頃に今夜の宿泊地、フェアバンクスに移動、宿の  ウェッジウッド リゾートに荷物を下ろした。

 

4.9月8日 マッキンリー山遊覧飛行

  今日は待望のマッキンリー(=デナリ)山を上空から見たいと予約した遊覧飛行の日、朝から快晴で期待していたが、午後2時頃にニナナNenana市営空港に着くと、空に雲がたくさん出てきた。東の空には黒い雲が・・・。

  
↑ 写真説明: (左)我々の乗るセスナ機。(中央)離陸。たくさんのセスナや水上飛行機が駐機している。 (右)デナリへ向かって南下、前方にも雲多し。

さらに飛行していくにつれどんどん雲が増え、機の下は全くの雲の海になった。機は雲の海を進んでいくが、厚い雲ははれない。

今日は駄目かとあきらめかけていたとき、突如、雲の切れ目が見え、ひょっとするとあれは白い山かと思うと・・・。

近づくにつれ切れ目が広がって、真っ白い雪の山並みがはっきりと見えた。それは感動的な出会いだった!

 

 

 そして、雲が文字通り雲散霧消し、それからはマッキンリー山群の嫋やかな雪山の素晴らしい眺めに目を見張るばかりだった。

 

セスナ機の分厚いプラスチック窓に顔をくっつけ、白く輝く山並みに目を奪われる・・・・、
セスナ機の最高高度は5000m位なので、標高6,194mのマッキンリー山の上には飛べない。山の真横の手が届くかとまがうような間近まで飛行する。      スライドショーで。

 


そして、マッキンリー山の全体を眺められる高度、距離で、その勇姿が・・・。
 マッキンリー山には2つの主要な頂がある。南峰は最高点であり、北峰は5934mの高さである。北峰は南峰との鞍部から402m上るため、独立峰とされることもある。(Wikipediaより)
 

 

 

☆そして何度もマッキンリー(Denali)山の周囲を旋回・・・。 スライドショーで。
 

 


素晴らしい景観のマッキンリー山に加え、その周囲の山々、渓谷そして氷河の眺めも、見事なもので、セスナはその上空を舐めるように飛び堪能させてくれた。
  マッキンリー山には5本の巨大な氷河が山から発している。ピータース氷河は北西に、マルドロー氷河は北東に流れる。マルドロー氷河の東隣にはトラレイカ氷河がある。ルース氷河は南東に、カヒルトナ氷河は南西に流れる。(Wikipediaより)

☆では、スライドショーで・・・。
 

 

 

5.9月9日  オーロラ Aurora / Northern Light

 マッキンリー山群の絶景を贅沢に楽しんだ昨夜、遅めの夕食にフェアバンクスで一番人気というステーキ屋さんで一番小さいという300gの牛ステーキに舌包みを打ち、それから郊外のオーロラ観賞ロッジに向かった。  夕刻に綺麗な赤い夕焼けが見えたのだがその後すっかり雲行きがあやしくなり、見えないかもと心配しながら11時前にロッジに着いた。

ここは日本人と米国人の共同経営のロッジで、DIYで作った丸太作りの清潔感あふれるすてきなロッジでした。 窓の外のオーロラの出具合を見つつ、しばらくお茶とお菓子でブレイクしたあと、出だしたとの声で外のテラスに出た。 
実はデナリ国立公園ツアーの日の夜(7~8日)もフェアバンクス郊外のスキーロッジへ行き、オーロラ観賞をしたのだが・・・、オーロラはちゃんと見れたのだが、写真が撮れなかったのだ。
今夜こそとこのために持ってきた重い一眼レフを三脚にセットし、昨夜の露出時間など設定を見直し、いいオーロラを待ち構えた。

オーロラが次々形を変えて見えだした。 0時9分いい形になった、それが左の写真、しかし30秒後にはカーテンが縮んで右の写真に。

 

 

 オーロラの写真で一番多く見るのが緑に発光したオーロラなので、緑色などの色彩を期待していたのだが、、
人間の肉眼では特性上たいていは白っぽくしか見えないそうで、写真にして鮮やかな色彩が見えるということが、はじめて判った。

☆ それでは、美しい姿を見せた最初のショット(9日1時19分30秒)から、左右に広がったり、上下に伸びたり、揺れたりしながら変化するオーロラの写真集です、すっかり形が不分明で薄くなったラストの写真(1時25分54秒)までの約6分間、13ショットをスライドショーで。

 

この日はこのあと、フェアバンクス市内を無料循環バスで観光したり、ショッピングを楽しんだ。
旅の全計画をこれで終え、明日は帰国日。


 旅を終えて:

 

今回のアラスカの旅では、変化に富んだ実り多い経験ができた。 中でも、天候次第だった「マッキンリー遊覧飛行」と「オーロラ」は、どちらも綺麗に見えて、まさに感動体験だった。

今回の9月上旬のアラスカは、紅葉・黄葉の時期でとてもいい季節であった。 それほど寒くは無く(デナリツアーの朝以外は)、オーロラもじっくり外で空を眺めていられた。 また、マッキンリー周囲は、すっかり雪化粧をしていて、純白の美しい姿を見せてくれた、お勧めの時期です。

END