恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第五章 心の曇りをとるための反省
反省研修会のこと
先の続き・・・
これだけのことを自宅で一人でやろうとしたら、たいへんです。
それどころか、研修会場に参加しても、一人で部屋にこもって何時間もかけて
取り組んでも、最も核心にある記憶の扉を開くというのは、なかなか容易では
ありません。
反省会に集まったみなさんは、幼い頃の最も重要な出来事を思い出そうとしても、
もう七転八倒の苦しみを味わいます。
しかし、なかには今迄まったく忘れていた記憶をよみがえらせ、
反省と悔い改めの過程でワンワンと大声をあげて泣かれる方もおられます。
涙で顔中グショグショになり、鼻からは鼻水が長く垂れ下がり、たいへんなありさまですが、
この時、法雨により心が綺麗に洗われています。
生まれて以来、今日まで知らずに積もらせてきて、
掃除もされることがなかった心の塵や埃や垢が一挙に流されるわけですから、
とても有難い心の浄化となりなます。
反省が終われば、また一つ薄皮がはがれるように心の曇りが除かれ、光ってまいります。
そして、明日からの生活を明るく軽い心で過ごさせていただけるようになります。
これが反省の成果の一つです。
~ 感謝・合掌 ~