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gooブログはじめました!ホームページ「16葉のクローバ」の番外編です。
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写真を添付した詩の仲間の作品を一読下さい。
出会い
2014-02-25 09:20:51
|
佐藤もも詩集
「出会い」
待たせることが好きな私と
待つことが好きなあなたが
出会う確率は低い
待つことが好きなあなたと
待たせることが気にならない私と
永遠に
心が通じ合うことも無いはずなのに
なぜか、離れられない
ものずきの神様が試してみたのだ
どこまであなたが耐えられるかと
ほんの気まぐれを
私たちの人生にかけて
言の葉
2014-01-07 09:53:48
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今日子詩集
「言の葉」
冷たい木枯らしに
一気に撒き散らされた
ひとつひとつの言葉
丁寧に 根気よく拾い上げて
そっと繋ぎ合せる
掌に取り上げると
微かな温もりが感じられる
耳を近づけると
言霊が囁く・・・・
本当の心の言葉を
聞き漏らしたくなくて
裏側に潜む情感を
確かに感じ取りたくて
私は いつしか深く深く
落ち葉が積み重なる社の奥へと
迷い込んでいく
無造作に そして反省もなく
あなたは投げ捨ててゆく
言の葉の暴力として・・・
あく抜き
2014-01-07 09:39:53
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自遊人マサル詩集
「あく抜き」
人生の あく抜きは何
38年間の あく抜きは何
自分の あく抜きは何
山菜の蕨には 灰があり
生筍には 糠がある
ラッキョウには 塩水が有る
ネクタイを外し 毎日が日曜日
朝のウォーキング 孫との遊び
友との 目的のない旅
自分の足で行く 温泉周り
寺社 仏閣 札所巡り
人生最大の あく抜きであろう
誰かが タオルを投げるまで
顔
2014-01-07 09:29:52
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のりひと詩集
「顔」
顔にはいくつもの不思議がある
ひたっと空気を鎮める瞳は
遠近に揺れ
何を吸い込んでいる
光っている瞳の無限の広がりは
どこを向いている
たとえば 微笑みを浮かべる
頬の色彩はふんわりと空気を分ける
花の輝きに似ている
一メートル隔ててみた相手の顔の構図は
巧妙に均衡を保ってゆるぎない
しっかり地に足をつけた口元は
今にも話し出しそうに浮き出ている
顔はその人を表していると同時に
人と人を繋いでいる
大切な信頼の橋
臆病風
2014-01-07 09:20:23
|
佐藤もも詩集
[
臆病風」
思いっきりなんて
どんな時にでるのかな
誰かに 染められる
あなたは 嫌い
けれど あなたを見れば
眩しすぎる
特別の感情
最近押し寄せてきているのに
まだ 強風になれない
臆病風
プロセス
2013-12-24 17:20:03
|
今日子詩集
「プロセス」
冷たい北風が吹き抜ける
空は 青く張りつめていて
氷上を滑るように 雲は流れてゆく・・・
全ては 変化しながら そして留まることもなく
結果や確定など 一時の砂の器
ましてや 自分自身に掌握できる筈もなく
悩んで 傷ついて ぼろぼろになったこと
何もかにも失ったように思えた時
喜び 胸弾み
やっと 目標に到達したと信じた時
今思えば
最初から 到達し終えることなどありえず
ましてや 失うものも初めから持ち得てはいなかった
次へ進むための過程
魂の変革のための プロセス
何処へ辿り着くか分からない
この雲の流れのように・・・
意地
2013-12-24 17:08:37
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自遊人マサル詩集
「意地」
男の意地 女の意地
負けるのに 勝つという
出来ないのに 出来るという
書けないのに 書けるという
行きたいのに 行かないという
見たいのに 見たくないという
聞きたいのに 聞きたくないという
食べたいのに 食べたくないという
飲みたいのに 飲みたくないという
何時でも何処でも 俺は男だ
自分の弱みを 隠している
裸の心
2013-12-24 16:59:44
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のりひと詩集
「裸の心」
誰もが自分を出さずに
孤独を癒したいと思っている
でも他人の風評を集めて
どうして自分が癒されるだろう
まるで収穫したものを
労働をしないで消費する人達みたいに
共鳴を感じない収穫物から
理解しあえる天使が現れることはない
本当の理解は裸の心から生まれる
恥ずかしさでは裸になれない
他人に理解されるには
自分がまず理解される裸の心になるのが
孤独から解放される近道だ
シナリオ
2013-12-24 16:44:49
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佐藤もも詩集
[シナリオ」
こどもは三人
家は二階建て
住む所は都会でない場所
寝起きは決まった時間
家計は節約
旅行は年一回
外食は月一度
貯金は可能なだけ
こずかいは少なめ
毎日必ず囲みたいテーブル
あなたが話す
びっくり仰天のシナリオ
柳絮(りゅうじよ)
2013-11-07 18:27:12
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今日子詩集
「柳絮」
5月の短くて爽やかな晴れ間
気まぐれな風の流れに
身を任せるように漂う
柳の白い綿毛
昨日までは
その姿を潜めて 時を待っていた
いつか自由になれる夢を見続けながら
今 機は満ちて
弾けるように その想いを放出させて
空へ空へと高みに吹かれるもの
新緑の木々の間を絡みながらまとわりつくもの
静かな川面に 自ら沈んでいくもの・・・
この瞬間
この時間
二度と同じ時は刻まない
万物共通の定め・・・
自由と希望を引き換えに
失うものもある
けれど
白い薄絹の衣を 羽のような綿毛を
脱ぎ捨てる時が 何時か
誰にでもやってくるのだ
秋の音色
2013-11-07 18:15:37
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のりひと詩集
「秋の音色」
夕方の散策路には
歌っている秋がある
街の中で
林の上で
草むらの下で
なんで秋になると
虫たちや鳥たち
人間たちは歌いたくなるのかな
秋の解きがたい歌の謎
僕も合唱では
はっきり発音しなさいと言われる
さびしい歌は
口ごもってしまうよな
影法師
2013-11-07 09:03:50
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自遊人マサル詩集
「影法師」
おまえ 誰よ 俺の味方かよ
何時も 俺の傍にいる おまえ
寝ても 覚めても そばにいて
日向となり 影となり
助言したり 苦言したり
何かする時は よく考えろといい
話すときは ちょと待てと言う
生まれた時から そばにいて
何時でも 何処でも 俺を見守り
これからも 一生はなれずに
そばにいて 見守ってくれる
おまえ 誰かよ 俺の味方かよ
心の温度計
2013-11-07 08:55:52
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佐藤もも詩集
「心の温度計」
私の心は 毎日
大好きと 大嫌いを
往復する
自分で この声を聴く
温度差は 想像以上
言葉の裏に
善意と悪意が 絡めば
私の外向けの顔も 笑えなくなる
だから
幸せな言葉は
ひかえめな
摂氏20度で 聞きたい
心の河
2013-09-01 17:35:46
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今日子詩集
「心の河」
哀しみと孤独の風が吹き抜けるとき
目を閉じて
耳を澄ませてみよう
微かに・・・けれども 懐かしい
水の流れる音が聞こえる
それは ある種の振動を呼び起こさせる
せつないような
風の匂いも連れて・・・
ある時は 春の小川のせせらぎ
ある時は 豪雨の後の濁流の黒い河
いつしか 其々の奥深い河は
おおいなる海へと 流れ行き着くのだろう
魂の故郷へと・・・・
悪党
2013-09-01 17:18:44
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のりひと詩集
「悪党」
悪党には 様々な人間がいる
コソ泥、詐欺、ストーカ、痴漢
強盗、暴力犯、放火魔
変態犯、殺人犯、横領犯
模倣犯、スリ、知能犯
みんあそれぞれ
それらしい罪を 顔に表している
誰でも陥る誘惑の境界が
二つの世界を分けている
でも、
悪党の中でも一番許せないのは
戦争をたくらむ 悪党どもだ
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